完全リタイア/配当金生活のスタートで思う事(2020/11/2)

はじめに

手続き上は昨日2020年10月31日で退職となり、週末をはさんで本日が退職後平日1日目。実際には有給消化で10月はほぼ仕事をしていなかったので、退職後平日1日目という気はしないのだが、個人的に退職が始まって思う事を良い点・悪い点について書いてみる。


退職してみて

良い点

会社のメール、チャットツールを見なくてよい

恐らくこれが個人的には一番大きい。退職前の仕事はプロジェクト型の仕事を複数並行してこなしていたので、日々メールをチェックして対応しつつ、海外交えたプロジェクトチームでのチャット/ミーティング、必要に応じて個別に調整、それに加えて顧客対応といった具合で否応なくPCに絶えず貼り付いている必要があった。そこら辺を割り切って仕事が出来ればよかったのだろうが、自分の性格もあって対応できなかった。土日もメールチェックをして、場合によっては普通に打ち合わせや作業もしていたものなあ。

有給消化に入ってからは起床してメールをチェックする必要もなく、朝にどんなメールが入っているかと悶々として寝る事も無くなった。自分が会社人間だったとは今でも思わないが、それでもある程度仕事に縛られていたことは確かだろう。イライラや食欲不振、体調不良もこのひと月で少なくなった気がする。

自分のしたい事を自分のしたいタイミングで出来る

仕事・会社に縛られなくなると、自分のしたい事が自分のしたいタイミングで出来る様になる。当たり前といえば当たり前だが、在職中はそれがなかなか出来なかった。

まず仕事が気に掛かって有給を取ることも出来ず、有給をとったとしても結局携帯でメールチェックをしたり、更に休暇中に仕事が片付くわけでもなく、休暇明けの自分の仕事が増えるだけといった具合だったので、ある程度の時間を取って自分のやりたい事をする、というのがここ数年は出来ていなかった。

現在はコロナ状況下なので旅行などは控えているが、それでもちょっとした用事のために平日の昼間に気兼ねなく外出したりできるのは有難い。コロナが治まればより一層自分のしたい事が出来るようになるだろう。

仕事の理不尽な事を気にしなくてよい

会社にいるとどうしても会社・上司や顧客からの理不尽(と自分が思う)に対応しなければならない。勿論すべてが理不尽だったわけではないが、会社の方針と自分の思いが合わない部分は少なからずあった。自分では折り合いをつけていたつもりであっても、実際はストレスがたまっていたようだ。

給料をもらっている以上ある程度仕方がないとはいえ、意に沿わない事をする、それに時間を費やすというのはストレスが溜まる一因だっただろう。

通勤がない

自分の所属していた会社は在宅勤務が続いていたので、退職前の半年は通勤の苦労というのは無かったわけだが、それ以前の通勤はきつかった。加齢と共にその辛さは増してきていた気がする。今後満員電車に乗る事が無いと思うとホッとする。

悪い点

ない

悪い点を書こうとしてみたのだが、よく考えてみた結果「ない」といってもいいのではないかというのが正直なところ。以下に悪い点として思い付いた点を書いてみるが、

  • 給料が入らなくなる ⇒ 配当金で生活できる
  • 付き合いがなくなる ⇒ 会社での付き合いがそもそもそれ程あったか?そもそも付き合いのある人は仕事とは関係がない
  • 世間体 ⇒ そもそも自分はあまり気にしない

といった具合に容易に反証が思い付く。

懸念点

では悪い点とまでは言えない懸念点はどうか。

金銭面の不安

想定が崩れた場合の金銭面での不安というのは確かにある。特に2020年の資産減少で今後大丈夫なのか?という不安が無いでもない。特に以下の点が気に掛かる。

  • 企業の業績悪化による配当減・配当停止
  • 株価下落による資産減
  • 給与が無くなり配当を生活費として引き落とす

ただ、どうだろう。逆に働いていれば金銭面での不安が完全に無い状態にはなれるのだろうか。長期間働ければ働くほど金銭面での不安は減少するのだろうが、明確な到達点というのは余程の事が無い限りはなさそうな気がする。あるいはあっても一生働いても達成できない非現実的なレベルとか。

いつまで経っても完全には金銭面の不安が払拭できないのであれば、ある程度金銭的なメドが立っており、今後の健康でいられる人生を考えた今回の退職・完全リタイアに伴う金銭面の不安はある程度甘受すべきだろう。

人とのつながり

Webの記事などでよく見られる退職後に人とのつながりが無くなる、といった点に対しての懸念も多少はある。

会社での人とのつながりがどうだったかと考えてみると、あくまで仕事の繋がりに過ぎないものがほとんどで、それが無くなったからといって自分の場合は特に影響がなさそう。付き合う人は会社関係なく今までつながってきた訳だし。

ただ、明らかに喋る時間は減った。特に英語はこの1月ほとんど使っていない。コミュニケーション能力が錆び付かない様に気を付ける必要はあるかもしれない。

後は基本的にイヤな人との繋がりが無くなるので、これが長い間続くと独りよがりになってしまい、昨今話題の暴走老人とならない様にも気を付けたいところ。


まとめ

退職前の有給消化ひと月を含めて、退職・完全リタイアに際して思う事をつらつらと書いてみた。

良い点、悪い点/懸念点を考えると、やはり完全リタイアというのは悪くはない。まあ退職後1日目で退職して悪かった点が出てくるようでは問題なのだが・・・。

しばらくはここに書いた点が変わるとは思えないが、半年後、1年後、数年後にリタイア生活に対する思いがどう変わるか、あるいは変わらないか。いずれにしても楽しい生活を送れていればいいのだが、さてどうなるだろう。

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