はじめに
2020年6月8日(月)に
2020年6月第1週の自分にとっては不可解な米国市場上昇に関して
というまとめを書いたばかりなのだが、その3日後に掲題の通りダウ工業平均が過去4番目の下げ幅を記録してしまった…(ちなみに下げ幅なのでその上はすべて2020年に発生している)。その背景について整理し、今月の米国株定期購入に関して整理しておくことにする。
2020年6月11日(木)の市場下落の要因
既に各種ニュースで報道されているので詳細は割愛するが、ごく簡単にまとめると、
- 米国での新型コロナウイルスの感染「第2波」を巡る懸念が再燃
- FOMC(連邦公開市場委員会)で示された長期にわたり低金利を維持する姿勢
- 2020年6月初めの株式市場上昇の調整
といったところが市場大幅下落の主要因だろうか。
自分のポートフォリオ
2020年6月11日米国市場閉場後の自分のポートフォリオがどうなったかというと以下の通り。
まず目につくのはボーイング(BA)株の16.42%の下落。
これは新型コロナウイルスの感染「第2波」による旅行需要の懸念に加えて、主要サプライヤーのスピリット・エアロシステムズがボーイング737機の生産などに関わる従業員を21日間レイオフとする方針を発表したことが下落拡大に拍車をかけたのだろう。
そしてシティグループ(C)も15%超の下落。銀行株は市場・金利動向に敏感とされているのでこの下げ幅もある意味納得。ただし同じく所有しているJPモルガン・チェース(JPM)は8.34%のマイナスに留まっている。シティグループは上下動の幅がJPモルガンに比べて大き過ぎるのだよなあ。
ケマーズ(CC)は元々値動きの激しい銘柄なのでここでは除外。
全体としては、
8.87%のマイナス。ダウが6.90%、S&P 500が5.89%のマイナスだったのと比べると自分のポートフォリオのマイナスが大きいのは上にあげたシティグループ株が自分のポートフォリオに占める割合が大きいことが原因だろう。
まとめ
結局昨日を含めた6月9、10、11日の3日間で円ベースでは6月の上昇分がすべて吹っ飛んで5月末比マイナスになってしまった。
それはそれとしてこの状況を踏まえて6月の購入銘柄選定に影響が出るのか。
現時点での購入に当たっての主な検討要素は、
- 割安と自分が考える銘柄であること
- 配当率がそこそこ高いこと
- 今後も配当維持が見込めること
- ポートフォリオ内での分散
- コロナウイルスの影響が完全に収束していないこと
という事になるだろう。特に5については今回思い知らされた感がある。6月上旬の時点では、米国の経済再開に対する期待が自分にもあったが、今回のような下落がまた起こる可能性は全くないとは言い切れないことを再認識させられた。
ここは配当率が多少低くても生活必需品系の銘柄を買い足すのが無難な気がしてきた。
最後に、1日で約1000万円資産が減少したわけだが、あえて良い点を考えればこの下落が購入前で良かったという事だろう。6月下旬の購入タイミング時までまだ10日ほどあるので、市場がその時までにどうなっているかは分からないが、コロナウイルスの影響がまだまだ大きい点は忘れてはいけないな。