マクドナルド(MCD)2020年第1四半期決算(2020/4)

はじめに

先日2020年4月30日に自分が所有しているマクドナルドの2020年第1四半期決算発表があった。以下にその結果・内容を整理しておくことにする。この状況下だと安定している(ように自分には見える)銘柄の情報整理もして、今後の株式購入の参考にしたい。


2020年第1四半期決算概要

以下の情報はマクドナルドの企業サイトより引用・抜粋。

  • 2020年第1四半期の総売上高(Total Revenues)は47億1400万ドルで、前年同期比6.2%減少
  • 2020年第1四半期の純利益(Net Income)は11億600万ドルで、前年同期比19%減少
  • 2020年第1四半期の希薄化後1株当たり利益(Earnings per share-Diluted)は1.47ドルで、前年同期比15%減少

既存店売上高については、いつもと異なり2月末までと3月の情報を掲載するフォーマットでの提供となった。

2020年第1四半期の世界既存店売上高は前年同期比3.4%の減少。2月末までは前年比プラスだったのだが、新型コロナウイルスによる店舗の閉鎖などが影響している。

またマクドナルドは決算発表に先立ち4月8日に、今回の決算資料にもある様に3月の世界既存店売上高が22.2%減少したと発表している。そして2020年の業績見通しもその際に撤回。手元資金拡充に向け、自社株買いを停止する方針も示していた。


まとめ

以上の様な主要決算数値を市場予想と比べてみると、

  • 2020年第1四半期の総売上高(Total Revenues)は47億1400万ドルで、市場予想の46億5000万ドルを上回っている
  • 2020年第1四半期の希薄化後1株当たり利益(Diluted earnings per share)は1.47ドルで、市場予想の1.57ドルを下回っている
  • 2020年第1四半期の世界既存店売上高は前年同期比3.4%の減少で、市場予想の0.91%より大きな減少幅

となる。

EPSや既存店売上高が市場予想に届かなかったこともあり、昨日のマクドナルドの株価は

という結果。ただし、以下の様にダウ工業平均、S&P 500ともに前日比マイナスで終わっているので、マクドナルドの株価がそれ程悪かったわけではない。

興味深いのは日中のマクドナルド株の動きで、取引前の決算発表を受けて開始と同時に急激に下がったのだが、その後市場の動きとは異なり徐々に株価を戻している。

これは1株当たり利益や既存店売上が市場予想より悪かったことを受けて急落した後に、その他の財務状況などを再確認し、意外と悪くないことが判明したためではないかと思うがどうだろう。

年初来で見ても、ダウ工業平均、S&P 500と比較してマイナスの幅は小さい。

これで配当率がもう少し高ければ(5月2日時点で税引前2.66%)積極的に検討を購入したいところなのだが。

と書いたところで気が付いたのだが、世界金融危機(及びそれに伴う欧州債務危機)時にこのように株価が大きく下落していた時を振り返ってみると、自分は配当停止になったシティグループ(C)を淡々と定期購入していたのだよなあ。2007年12月から2012年12月までの5年間で21回購入しているのだが、その内19回は購入価額比マイナス、ほぼ無配のシティを購入している(残り2回はゼネラル・エレクトリック(GE))。

今思うと年齢的なもの(当時は40歳前後)はあるのだろうが、現在よりも動揺せずにバイアンドホールドを実践して(できて)いたのだなあ、とある意味感心する。そして現在の状況でもシティはまだ投資額に比べてプラスを維持している。

今回の新型コロナウイルスに起因する下落と世界金融危機時の下落とを同じ様に考えるのは危険であるが、そういった事例も経験しているという事は頭の片隅に留めて置いてもいいのかもしれない。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメントの入力は終了しました。