はじめに
一昨日2019年10月31日は自分の所有しているデュポン・ドゥ・ヌムール(DD)の2019年第3四半期決算発表があった。デュポンは前回第2四半期決算発表が、ダウ・デュポンから三社分割して初めての決算発表だったので、今回はより詳細な方向性が明らかになればよいと思っているのだが、どうだったか。
2019年第3四半期決算概要
以下の情報はデュポン・ドゥ・ヌムールの企業サイトより引用・抜粋。
- 2019年第3四半期の総売上(Net Sales)は54億2600万ドル、前年同期は56億8300万ドルで前年同期比約5%減(市場予測の54億900万ドルを上回る)
- 2019年第3四半期の調整後一株当たり利益(Adjusted EPS)は0.96ドル、前年同期は0.94ドルで前年同期比約2%増(市場予測の0.95ドルを上回る)
- 2019年の通期見通し売上は前回と変わらず
- 2019年の通期見通しで調整後一株当たり利益は下限値を0.2増加し、上限を0.3下げている($3.75~$3.85から$3.77~$3.82へ)
まとめ
上記の主な決算内容と市場予想を比べると、
- 2019年第3四半期の総売上(Net Sales)の市場予想は54億900万ドル、実際は54億2600万ドル
- 2019年第3四半期の
- 調整後一株当たり利益(Adjusted EPS)の市場予想は0.95ドル、実際は0.96ドル
と、市場予想を上回っている。それを受けて決算発表後のデュポンの株価は、
0.49%の上昇。同日のダウ工業平均がマイナス0.52%、S&P 500がマイナス0.30%だったことを考えると悪くはない。
ただ今四半期の主要な数値は市場予想を上回ったものの、前回決算発表時の株価をみると、
約8%減少している。
決算発表を受けて、この株価下落傾向が改善されるのかというと何とも言えない、というのが正直な感想。決算発表資料に「challenged market conditions and currency headwinds」とあるように、市場環境と通貨がデュポンの重しになっているのは確か。米中の貿易摩擦が解消すれば、多少はデュポンの改善に自信が持てるのだが。
配当の点でも、デュポンの配当率は現時点で2%を切っているので、他の自分の所有銘柄との比較という点で、デュポンを買い増すということはしばらくないかなあ。