はじめに
今週(2019年9月16日週)は、先週末のサウジアラビア石油施設への攻撃に関する影響を注視してみていたのだが、そんな中クラフト・ハインツ(KHC)株が昨日大きく下落。
下落の理由は掲題の通りらしい。ということでその内容を確認しておく。
2019年9月16日の米証券取引所委員会(SEC)への提出内容
クラフト・ハインツの2番目の大株主(1位はウォーレン・バフェットが率いることで有名な投資会社バークシャー・ハサウェイが約27%)であるブラジルの投資会社3Gキャピタル・パートナーズが、同社株の保有比率を約20%に引き下げていたことが明らかになったため。正確に言うと、2019年9月16日に、一株あたり28.44ドルで25,068,657(約2,500万)株を売却している。保有割合は22.14%から20.1%へと変化している。
9月16日に明らかになった上記の売却により、昨日のクラフト・ハインツ株価チャートは以下の様になった。
開場と同時に急落し、その後はほぼ変わらず。
一方で同日に3Gキャピタルの創業者かつクラフト・ハインツの取締役でもあるジョルジ・パウロ・レマンは、個人で保有するクラフト・ハインツ株を約1億ドル(約108億円)分増やしている。
まとめ
最近、株価が下がったタイミングでCEOが買い足した事があったような気がして、確認してみたところ、ゼネラル・エレクトリック(GE)がそうだったか。
GEの場合、現時点ではCEOの買い足し以降は少し上昇してはいる(CEOが購入した際の一株あたり単価@7.93ドル、昨日終値@9.36ドル)が、クラフト・ハインツの場合はどうなるか。上に挙げたSECへの提出書類は多分同じタイミングなので、市場はクラフト取締役の購入をさして重要視しなかった模様。
まだまだクラフト・ハインツの株価は落ち着かない状況が続きそうな気がする。少なくとも来週購入する予定の米国株の候補にするわけにはいかないなあ。