はじめに
昨日2019年8月1日は自分の所有しているケロッグ(K)の2019年第2四半期決算発表。昨日は米大統領のトランプ氏が対中追加関税について言及して市場全体が大きく下がったので、昨日の決算発表後のケロッグ株価はそのまま受け取るべきではないのかもしれない。まずは決算発表内容の整理から。
2019年第2四半期決算概要
以下の情報はケロッグの企業サイトより引用・抜粋。
- 2019年第2四半期の総売上高(Net Sales)は34億6000万ドル、前年同期は33億6000万ドルで前年同期比3%増
- 2019年第2四半期の一時項目を除く1株あたり利益(Adjusted Diluted EPS)は0.99ドル、前年同期は1.14ドルで前年同期比13.2%マイナス
- 2019年第2四半期の純利益(Net Income)は2億8600万ドル、前年同期は5億9600万ドルで前年同期比52%マイナス
- 2019年通期見通しは前回と変わらず
まとめ
数値だけ見るとそれ程ではないかと思ったのだが、実際の昨日のケロッグ株終値は、
9.29%の上昇。ダウ工業平均が1.05%、S&P 500が0.90%のマイナスだったことを考えると、予想外の上昇。何がこれほど上昇した要因だったのか。考えられる理由は以下のような点だろうか。
- 2019年第2四半期の総売上高(Net Sales)は34億6000万ドルは、市場予想の34億1000万ドルを上回っている
- 2019年第2四半期の一時項目を除く1株あたり利益(Adjusted Diluted EPS)は0.99ドルは、市場予想の0.92ドルを上回っている
- 2019年第2四半期の純利益(Net Income)は2億8600万ドル前年同期比52%マイナスだった主な要因は、リストラ関連費用と一部事業売却、前年同期の税率が低かったことなどの影響と、ある程度はっきりしている
- 2019年通期見通しは前回と変わらずだが「Increased Confidence」という言葉が付加されており、見通し達成への自信が前回より増している
- 2019年第2四半期の各地域ごとの総売上高は前年同期比でEuropeを除いて上昇。金額ベースではAmericaが62%なので、Americaの売上増加傾向はケロッグにとって大きい。Amricaの純売上高1%増は2013年第1四半期以来の高い伸び率
また、前四半期の決算時に懸念していた事業売却/再編は、スケジュール通りに進んでおり、それを含めても2019年の通期見通しにマイナスのインパクトは特に無かったことも、株価上昇に寄与したかもしれない。
昨日の株価急上昇で、ケロッグの取得価額比は久しぶりにプラスに転じている。とはいえ、他の所有銘柄に比べると取得価額比では割安の気もするし、配当率も昨日終値時点で3.58%。次回2019年9月の定期購入時に検討しても良いかもしれないのだが、冒頭に挙げた昨日トランプ米大統領が言及した対中追加関税がどうなるか、その影響がどうなるかを購入直前まで注視する必要が出てきてしまったなあ。