はじめに
2019年3月29日に楽天証券から連絡のあったダウ・デュポン(DWDP)からダウ・インク(DOW)のスピンオフが完了し自分の口座に入庫されたので、それに伴って両社の取得価額を再計算しておく。
というのも自分の楽天証券口座に入庫されたダウ・インクの情報が、
という様に平均取得価額が「0」になってしまうため。自分のポートフォリオ管理としては、あくまでダウ・デュポンに投資した金額のを費やしてダウ・インク株を入手したものとしているので、平均取得価額がゼロになることはない。
取得価額の再計算
まず楽天証券からの入庫連絡は以下の通り。
ダウ・デュポンの再計算は微妙に面倒くさい。何故なら、
- そもそも自分が投資を始める際のポートフォリオで購入しようとした銘柄はデュポン(DD)
- 2015年にデュポンがケマーズ(CC)をスピンオフ
- 2017年にデュポンがダウ・ケミカルと合併し、ダウ・デュポン(DWDP)になる
- そして今回のスピンオフ
という流れであるため。
①まずは自分がデュポン株を購入した際のデータを確認。
2003年3月:購入金額352.2ドル。取得株数10株。取得価額@35.22ドル
2013年6月:購入金額10,105.75ドル。取得株数190株。取得価額@53.1886ドル
合計の購入金額は10,458ドル、総取得株数は200株。平均取得価額は@52.28975ドル。
②2015年7月にデュポンからケマーズがスピンオフ。
当時デュポン200株を保有していたので、ケマーズ株が40株入庫されることになった。それまでにデュポンに費やした金額10,458ドルで、デュポン、ケマーズを合わせた240株を入手できたことになる。従ってそれぞれの平均取得価額は10,458÷240=43.575ドルとなる。
③これが2017年7月にダウ・ケミカルと合併。その際の割合は、
デュポン1株につきダウ・ケミカルが1.282株付与された後に、商号がダウ・デュポンに。つまり、保有していたデュポン200株×1.282=256株のダウ・デュポン株になった(端数切捨て)。
これに伴って平均取得価額は、今までのデュポンに投資した金額10,458ドルからケマーズのスピンオフを勘案した8,715ドルで、ダウ・デュポン256株を入手したことになるので、8,715÷256=34.0429…ドルが平均取得価額になる。
念のためYahoo!Financeの管理データを確認してみたら、平均取得価額を@40.75ドルと間違って管理し続けていたことになる。このように買収やスピンオフなどのコーポレートイベントには気を付けなければいけないと再確認してしまった。元となるデータが誤っていれば、導出される結論もまた間違う可能性が高いのだから。
④気を取り直して今回のスピンオフ。所有していたダウ・デュポン256株から、ダウ・インク85株が付与される。つまり投資金額はデュポン購入時のままなので8,715ドル、ダウ・デュポンとダウ・インク株の合計株数は341株。これを単純に割って8,715÷341=25.557…ドルをダウ・デュポンとダウ・インクそれぞれの平均取得価額とする。
まとめ
ダウ・デュポンの分割前の4月1日終値は@54.42ドル。4月2日の̪始値はダウ・デュポン(DWDP)が@36.52ドル、ダウ・インク(DOW)が@55.02ドル。
全体としては54.42×256=13,931.52ドルから、36.52×256=9,349.12ドル+55.02×85=4,676.7ドル=14,025.82ドルとほぼ変わらず。
スピンオフした後のダウ・デュポン(DWDP)とダウ・インク(DOW)それぞれの配当が気になるところなのだが、2019年4月4日の時点では残念ながらスピンオフ前の配当のままの情報のみでダウ・デュポンが四半期配当@0.38ドル、ダウ・インクは無配当となっている。
ダウ・デュポンの第1四半期決算発表が2019年5月2日に予定されているので、そこで明らかになるのではと期待している(ダウ・インクの決算発表は2019年4月4日の時点では不明)。
ただ、ダウ・デュポン(DWDP)は2019年6月に更に特殊化学(デュポン)と農業事業(コルテバ・アグリサイエンス)に分割される計画なので、3社の配当が明らかになるのにはまだ時間がかかりそうだ。
最近の自分の傾向として配当を重視しているので、ダウ・インク、ダウ・デュポン(デュポン、コルテバ・アグリサイエンス)を購入対象として検討するには、早くても2019年の下半期にしておくのが無難だろうか。