ゼネラル・エレクトリック(GE)の2019年業績見通し発表

はじめに

少し前にゼネラル・エレクトリック(GE)関連の動向を整理している際に、2019年3月14日に2019年度の業績見通しが発表されるとの情報があったのだが、予定通り発表されたのでその内容を簡単にまとめてみる。


3月14日(現地時間)発表の2019年業績見通し

以下の内容はトムソン・ロイターからの引用。

  • ゼネラル・エレクトリック(GE)のカルプ最高経営責任者(CEO)は14日、2019年の業績に保守的な見通しを示した。会社として目標達成に真剣に取り組むと強調、20年以降は改善が期待できると約束
  • 19年の調整後1株利益は0.50 ~ 0.60ドルと予想。アナリスト予想の0.70ドル前後を下回った
  • GEは前週、インダストリアル事業のフリーキャッシュフロー(純現金収支)が今年、0 ~ 20億ドル赤字になるとの見通しを示していた
  • カルプCEOは声明で「GEの2019年の課題は複雑だが明らか」と述べ、債務削減およびインダストリアル事業、とりわけ発電所部門の業績回復が最優先事項と再表明
  • インダストリアル事業のフリーキャッシュフローについては、2020年に黒字転換し、21年はさらなる改善を予想したが、具体的な目標は示さなかった
  • 発電所部門のフリーキャッシュフローは、2020年も赤字で21年に黒字転換を見込む

というのが主な内容。


発表を受けて

業績見通しの発表があった14日のGEの株価終値は、

となっていたので、市場としては前向きに捉えられたのだろう。

ただ個人的には微妙な内容だった。見通しがブレなかったとしても、2019年中はあまり株価に期待は出来そうにないし、配当も四半期一株あたり@0.01ドルの状況もしばらく続きそうだ。

バイアンドホールド/長期投資を標榜している自分としては、2020年以降の持ち直しに期待をして、GE株を買い増しするというのも一つのオプションではあるのだが、やはり自分の年齢とリストラなどの可能性を考えると、ちょっと手を出しづらい。

実際、世界金融危機時には取得価額比でマイナス90%、一時ペニーストック(株価が1ドルを切る)にも迫ったシティグループ(C)をひたすら買い続けて、現在はプラスになっている実体験もあるのだが、

①当時は約10年前で自分が40歳前後であり、シティ株で失敗してもまだ時間的な余裕があると考えていたが、今は50歳でありここで失敗するとかなり厳しい

②シティグループのマイナス期間は約5年にわたっており、配当がそれなりの率になるにはそれ以上時間がかかっている。GEの株価上昇及び配当増がある程度かかると仮定すると、GEよりも配当率の良い銘柄を追加購入しておく方が、引退あるいはリストラを考えると無難

という2点がどうしても気になる。14日の見通しがもう少し短期間で具体的な回復が見込めるようであれば考えは違ったものになったのであろうが…。

ただ、長期的に見ればそれほど悪くはない内容の気もする。自分がもっと若ければ違った結論(GEを買い足す)になるかもしれない。

上記の様な観点から、今月の定期的な購入タイミングでのGE買い増しは止めておく方向で。

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