購入金額の変遷
今まで2001年7月~のバイアンドホールド米国株式投資の実際を月ごとにまとめてきているのだが、1回当たりの購入金額という視点からデータをまとめてみようと思う。
確認したいのは購入金額がどのように移り変わっているか。基本的には右肩上がりになっていると思うのだがさてどうだろう。
ただし、手数料無料時にポートフォリオ銘柄を揃える目的で少額購入したものはデータとして除くことにする。また、あくまで購入金額メインなので、月ごとの振り返りで含めている株数や購入時単価などもここでは除くことにする。期間は切りのいいところで最初の5年間(2001/7~2006/6)。
銘柄 | 購入金額(ドル) | 円ベース | 為替 | |
2001年7月 | ARBA | 1,512.1 | 185,307 | 122.5494 |
2001年8月 | EXDS | 1,671.0 | 204,697 | 122.4997 |
2001年11月 | GE | 1,679.0 | 206,936 | 123.2496 |
2001年12月 | SUNW | 1,607.0 | 209,392 | 130.2999 |
2002年1月 | AOL | 1,418.5 | 189,511 | 133.5996 |
2002年4月 | AOL | 1,361.5 | 173,387 | 127.35 |
2002年5月 | SUNW | 1,786.4 | 220,441 | 123.3996 |
2002年6月 | BMY | 2,326.5 | 280,692 | 120.6499 |
2002年7月 | AOL | 1,751.9 | 206,023 | 117.5997 |
2002年8月 | SUNW | 1,715.5 | 203,629 | 118.6995 |
2002年9月 | SUNW | 1,615.5 | 196,121 | 121.3996 |
2002年10月 | SUNW | 1,616.1 | 199,426 | 123.3995 |
2002年11月 | GE | 1,603.5 | 194,023 | 120.9997 |
2002年12月 | SUNW | 1,621.5 | 193,282 | 119.1995 |
2003年5月 | BMY | 2,437.5 | 283,237 | 116.1998 |
2003年8月 | SUNW | 3,613.0 | 420,553 | 116.3999 |
2003年11月 | GE | 4,401.0 | 475,087 | 107.9498 |
2004年2月 | BMY | 2,875.5 | 310,784 | 108.08 |
2004年5月 | EDS | 3,688.5 | 408,464 | 110.7399 |
2004年8月 | BMY | 4,683.50 | 510,782 | 109.0599 |
2004年11月 | BMY | 3,607.50 | 368,902 | 102.2597 |
2005年3月 | BMY | 1,277.50 | 133,038 | 104.1393 |
2005年6月 | SUNW | 7,392.5 | 801,642 | 108.4399 |
2005年9月 | BMY | 2,544.50 | 278,444 | 109.4298 |
2005年12月 | BMY | 5,384.00 | 640,588 | 118.9799 |
2006年3月 | BMY | 4,601.50 | 537,271 | 116.76 |
2006年6月 | BMY | 5,007.50 | 568,000 | 113.4299 |
数値で見ただけでは傾向が分かりにくいのでグラフにしてみる。
円ベースだと為替の影響があるかもしれないのでドルベースも。
思ったよりも為替の影響は微弱。ということで上記のグラフを元に考察してみる。
投資初期5年の1回あたりの購入金額考察
まず気が付くのは投資を開始してから2002年12月ぐらいまではほぼ1回当たり20万円の投資額を続けていたこと。これは投資を始めてからの緊張感がこの時期まで続いていたということだと思われる。最初に決めた手数料2%以内というルールと、自分の資金繰りの中で捻出できた投資に回せる金額が大体20万円だったようだ。この時期は淡々とルールに則って投資をしていたようで、投資金額という点からはあまりケチを付ける余地はなさそうだ。投資のパフォーマンスという点では低調だったのだが…。
そこから2003年11月までの1年間は右肩上がりで投資金額が増加している。着実に1回当たりの投資金額を増やしており、それまでの20万円から自分の生活スタイルを加味して無理のない範囲で増やしていたのだろう。
ここまでは良かったのだが、ここから少しおかしくなってくる。
ボーナス後で資金に余裕があったであろう2004年2月の投資額が減少している。そこからまた同じレベルの投資金額に戻したのだが、2004年11月、2005年3月と連続して投資額が減少し、2005年3月に至っては投資を開始してから手数料無料のタイミングを除いて最低レベルの投資額に落ち込んでいる。何故だろう。生活費で何か入用なことがあったのだろうか。
この状況が続くようだと不味かったが、その次の2005年6月はその反動のように一気に80万円の投入。ボーナス月ということで資金に余裕があったのだろうが、こういう投資の仕方ではなく徐々に増やしていくのが自分の理想なのだが。その次の2005年9月の投資額も大きく減少しているし。
ただ、2004年~2005年にかけてバタついた投資金額が、最後の3回は50万円超で落ち着いて来ているので安定してきたように思われる。
まとめ
何となく投資金額の推移が気になったという個人的な理由から投資の初期段階5年分の投資金額を分析してみたのだが、自分の記憶していたのとは違う動きをしていたのだが分かって興味深かった。
上の考察にも書いたがそれをさらにまとめると、
2001/7~2002/12:投資開始直後の緊張感を持って一定額を投資
2002/1~2003/11:上記の経験を活かし、少しずつ投資金額を増加
2003/12~2005/9:理由は不明だが投資金額の上下が激しく不安定な時期
2005/10~2006/6:不安定な時期を乗り越えてまた一定額に落ち着いた感じ
という具合になるだろうか。
こういう風にまとめてみて思うのは自分のいい加減さ。もっときちんとしていたと思ったのだがなあ…。試行錯誤という点もあったのかもしれないが2004年、2005年のブレはいただけない。グラフやデータにしてみると数回なわけだが、実際には2年近く落ち着きのない動きをしていたわけで、2年あったらもう少し何とか出来たのでは、と思ってしまう。
これを踏まえて最近の投資金額を考えてみると落ち着いている、はず。何回か極端に投資額が増えた(買収によって強制的に現金化された保有銘柄の再投資やインセンティブ、定期預金の満期を投資に回すなど)ことはあっても入金が減ったことはないと思う。
株価や為替は自分でコントロールできないが、投資において投資金額やそのタイミングは自分でコントロールできる数少ない要素なので、その点は改めて気を付けるようにしよう。