AT&TのDirecTV売却がまたまた報道される(2021/2)

はじめに

掲題の通り昨日2021年2月23日(火)の現地時間に、AT&T傘下のDirecTV売却に関する報道があった。

以下その内容とニュースを受けての市場の反応について簡単に整理しておく。


2021年2月23日のCNBCの報道

第一報はアメリカのCNBC(Consumer News and Business Channel)が報道。

ここ1~2年ぐらいの間にDirecTVの売却報道は数多くなされてきたのだが、内容を見ると今回は先月にまとめた

AT&TのDirecTV売却がまた報道される(2021/1)

からのアップデートに近いもののようだ。報道は匿名の関係者筋の情報を基にしている。

【先月の報道と変わらない点】

  • DirecTV売却の交渉相手がプライベート・エクイティ・ファームのTPG
  • DirecTVの資産価値を150億ドルとしている

【今回のアップデート】

  • AT&TとTPGが合意に達することができれば、今週か来週に発表が来る可能性がある(1月の報道では取引は数週間以内に発表される可能性がある)
  • 交渉は物別れに終わり、取引が成立しない可能性もある(The talks could still fall apart and end without a deal)

ちなみに報道のタイトルは「AT&T nears deal with TPG to sell large minority stake in DirecTV, U-verse at $15 billion valuation」と、売却合意に近いニュアンスだと思うのだが、実際にはまだ破談の可能性もあるという含みを持たせている。


まとめ

この報道を受けて昨日のAT&Tの株価を確認してみると、

0.48%の下落。ダウ工業平均が0.05%、S&P 500が0.13%それぞれ上昇し、NASDAQが0.50%下落したのを加味しても、この報道は市場にあまり影響を及ぼさなかったようだ。

前回1月の売却報道の際も0.35%の上昇に留まっており、DirecTVの売却が実際に決定するまではあまりAT&Tの株価に影響はないのかもしれない。

ただ、2021年2月23日米国市場閉場時点での自分のAT&T株は

と自分の所有銘柄で最も多く投資しているのに投資価額比は15%のマイナスで、4万ドル以上目減りしているのでどうしても気になってしまうのだよなあ。

コロナ禍による急落から狭いレンジの間での値動きが続いており、HBO Max関連で一時上昇した(5月末のサービス開始、12月初旬の加入者が予想以上の増加)ものの結局一時的なものになってしまっている。

このDirecTVの売却が成立して株価上昇のきっかけになってくれればと期待したのだが、昨日の市場の反応を見ると、残念ながら成立したとしても過度の期待は抱かない方が良さそうだ。

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