はじめに
昨日2019年7月24日は自分の所有しているAT&T(T)の2019年第2四半期決算発表があった。投資金額/所有株数が多く配当率も6%超と高い銘柄なので、その内容には個人的にとても注目していた。
ただ、先週末の7月19日にAT&TはCBSとの契約を更新できず、AT&T傘下のDirecTV加入者がCBSの番組へのアクセスを失ってしまったり(交渉自体はまだ続いている)、今週は昨日のAT&T決算発表前に2019年第2四半期のDirecTV加入者が急減するのでは、といった情報が流れていたりで、決算発表前の株価は低調だった。以下は過去5日間のAT&Tの株価チャート。週明けの22日から23日にかけて、それぞれかなり急に下がっている。
そういった訳で不安な気持ちを抱えての決算発表だったのだが、昨日の株価は
想定に反して3%超の上昇で終了し一安心。以下に決算発表の内容を整理しておく。
2019年第2四半期決算発表
以下の内容はAT&Tの企業サイトより引用・抜粋。
- 2019年第2四半期の総売上高(Total Operating Revenues)は449億5700万ドルで、前年同期の389億8600万ドルから15.3%増
- 2019年第2四半期のAT&T帰属の純利益(Net Income Attributable to AT&T)は37億1300万ドルで、前年同期の51億3200万ドルから27.7%減少
- 2019年第2四半期の調整後一株当たり利益(Adjusted EPS)は0.89ドルで、前年同期の0.91ドルから2.2%減少
- 純有利子負債(Net Debt)は順調に減少
また加入者に関する主なデータは、
- 携帯電話を含むワイヤレス契約数の純増分は7万2000件
- テレビサービス加入者は77万8000件の純減。前期の54万4000件から減少幅が拡大
- 「DIRECTV NOW」の契約数は16万8000件減少
まとめ
発表された数字を見ると、良い面、悪い面まちまち。これで昨日AT&Tの株価がこれほど上昇したのは今一つ腑に落ちない。ただ、現地時間の8時半に実施されたアナリストとのカンファレンスコールの中で、ランダル・スティーブンソン最高経営責任者(CEO)が、2019年下期に自社株買いを行う可能性を示唆したことが株価上昇に寄与した可能性もある。実際には「you can expect we’ll take a hard look at allocating capital to share buybacks in the back half of the year」と述べていた。
とはいえ、気になっている新しいストリーミングサービスのHBO Maxの情報はほとんど出なかった。2020年春にサービス提供の予定で、この10月により詳細な情報を提供できるようにしている、と述べるにとどまっていた(we launch HBO Max next spring. we look forward to sharing more about HBO Max in October)。
こういった状況を踏まえると、自分の定期購入予定である2019年9月はAT&T株を購入対象には加えずに、素直に10月のHBO Maxの発表を待った方がいいような気がする。
まあ、今週の悪い流れがいったん途切れたので、個人的には悪くない決算発表だった。