はじめに
昨日2019年5月8日の閉場後にウォルト・ディズニー(DIS)の第2四半期決算発表があったので、その内容を今後の購入検討の参考情報としてまとめておく。
第2四半期決算発表の内容
以下はロイター及び第1四半期決算発表資料より引用・抜粋。
- 米娯楽大手ウォルト・ディズニーが8日公表した第2四半期(1~3月)決算は、利益と売上高がアナリスト予想を上回った
- 11月に開始する新動画配信サービス「ディズニー・プラス」の顧客獲得に向けた大型投資の影響を好調なテーマパークが補った
- スーパーヒーロー映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」の世界興行収入は22億ドル。12月11日にディズニー・プラスで独占配信すると明らかにした
- 自社帰属の純利益が54億5000万ドル(1株当たり3.55ドル)と、前年同期の29億4000万ドル(同1.95ドル)から増えた
- 一部項目を除く1株利益は1.61ドルで、リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均(1.58ドル)を上回った
- 総売上高は149億2000万ドルと145億5000万ドルから増えて、こちらも予想(143億6000万ドル)を上回った
- パーク・リゾート部門の純利益は15億ドル。フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールドや香港ディズニーランドの来客数が増加、ホテルの客室稼働率も上昇した
- 21世紀フォックスの映画・テレビ資産買収も今回の決算に反映された
- ダイレクト・トゥ・コンシューマーと国際部門の損益は3億9300万ドルの赤字を計上した
- スポーツ専門チャンネルESPNやABCなどのメディアネットワークス部門は、営業利益が22億ドルだった
- スタジオ娯楽部門の利益は5億3400万ドル。映画「キャプテン・マーベル」の世界的なヒットが押し上げた
以下は、第2四半期決算資料よりセグメント毎の売上、営業利益。
21CFは21世紀フォックス(21 Century Fox)の事業を指している。
まとめ
ウォルト・ディズニーの主要セグメントを再度確認しておくと、
- メディアネットワークス部門(Media Networks)
- パーク・リゾート部門(Parks, Experiences and Products)
- スタジオ娯楽部門(Studio Entertainment)
- ダイレクト・トゥ・コンシューマーと国際部門(Direct-to-Consumer & International)
売上で言うと、パーク・リゾート部門、メディアネットワークス部門が他2部門を大きく引き離し、スタジオ娯楽部門がそれに続き、ダイレクト・トゥ・コンシューマーと国際部門が最下位という順番になっている。
ちなみに先月に発表された動画配信「ディズニー・プラス」はスタジオ娯楽部門(Studio Entertainment)に入る予定。スタジオ娯楽部門が前年同期比でマイナスとなっているのは、このディズニー・プラス関連の大型投資の影響もある模様。今後のスタジオ娯楽部門がどうなっていくのかが気になるところ。
第2四半期決算発表からすると今後もかなり良さそうに見えるのだが、配当率が1%台なのが個人的にディズニー株の購入を上位の選択として考えにくい理由。これで配当率が高ければなあ。