はじめに
2024年3月13日(水)の米国株式市場は
方向感に乏しい動きの中で前日とそれ程は変わらず。
そんな中で自分の所有するマクドナルド(MCD)株が
市場を大きく下回る3.89%の下落。
マクドナルド株は決算のタイミングを除いて大きく上下動する印象の無い銘柄なので気になって調べてみたところ、掲題の件がマクドナルド株に影響を及ぼしたらしい。以下その内容を確認してまとめておく。
2024年3月13日のUBS Global Consumer and Retail Conferenceにおける最高財務責任者(CFO)Ian Borden氏の主な発言
- 消費者環境は厳しい状況にある(It’s a challenging consumer environment)
- 消費者には、より頻繁に家で食事をすることを選択している人もいる
- 多くの消費者がインフレや金利上昇、減少する貯蓄に対処しようとしている
- こうした顧客を取り戻すため、マクドナルドは米国の店舗の90%で4ドル以下のセット販売を含めドライブスルーでよりお買い得な商品を顧客に提供している
- 中東での戦争の影響に対処し続けているが、中国でも今年需要が低迷してスタートしている
- (中東/中国が含まれる)国際開発ライセンス市場部門(IDL:International Developmental Licensed Markets)の第1四半期の売上高が第4四半期より小幅減少すると予想している
まとめ
マクドナルドは2024年2月5日に行った2023年第4四半期決算発表の中で
- 2024年に向けて絶対価格が上昇し消費者信頼感が低迷する中、消費者は今後も自分のお金に対する目利きがさらに厳しくなると考えられる
- IDLは中東での解決が図られるまで意味のある改善は見込めないと考えている
- 中国ではマクロ経済状況が減速し、消費者信頼感が記録的な低水準に近づいている
と今回のカンファレンスで発言した内容についても言及しており、決算発表後の株価は前日比3.73%下落していた。そこである程度悪材料が株価に反映されたことを期待していたのだが、今回のカンファレンスでもこれらの悪材料が変わっていない、あるいはもっと悪くなりそうな事が再認識されたのが株価下落の要因となったのだろう。
年初来のマクドナルド株の推移を見てみると
市場(S&P 500)が8%上昇しているのに対し、昨日の下落で年初来安値を更新して4.6%下落となっている。
それでも2023年第4四半期決算のまとめ時に
「問題は今回の決算及び翌日の下落で、マクドナルド株が悪材料を株価に吸収したのか、それともここから下落傾向に転じてしまうのかが不明な点。ここ3ヶ月の好パフォーマンスは期待しないが、下落傾向とはならないことを願いたい。」
と危惧していた程の顕著な下落傾向にはなっていないのが救い。今回も今後下落傾向に転じることが無く、何とか現状の株価を維持してくることを願いたい。