はじめに
2023年4月14日(金)の米国株式市場は
方向感が定まらなかったが結局3市場ともに前日比マイナスで終えていた。
そんな中自分の所有しているボーイング(BA)が
市場と比べても大きな5.56%の下落となっていた。
確認してみると掲題の件が影響していた模様。以下詳しく内容を確認し整理しておく。
ボーイングが737MAX型機等の納入を一部中止
ボーイングのサイトでは情報が見つからなかった(報道機関に情報を直接提供した模様)ため以下は各種報道より引用・抜粋。
- 4月13日(木)の時間外後にボーイングが以下の発表
- 737MAX等のパーツについて、航空部品企業スピリット・アエロシステムズ(SPR)から品質に関する問題が報告されたため一部の納入を中止した
- 問題は、後部胴体と垂直尾翼を結合するスピリット製の2つの部品がボーイングに送られる前に正しく取り付けられていなかったというもの
- 影響を受けるのは737MAX型機のMAX7、MAX8、MAX8200、それに加えて哨戒機P-8ポセイドン
- 飛行の安全性の問題ではなく、稼働中の機種は運航を続けられる
- MAX9などは別のサプライヤーの部品を使用しており、正しく設置されていた
- ボーイングがスピリットから正式報告を受けたのは4月12日だが、問題は2019年から始まっていたと考えられている
- ボーイングはこの問題によって影響を受ける機数をなお確認中
- この問題は、生産と保管の両方でかなりの数の未納入の737MAX機に影響を与える可能性が高く、短期的には737MAX の納入が減少する可能性がある
- この問題を米航空宇宙局(FAA)に通知し、検査を実施して必要に応じて不適合のフィッティングを交換するよう取り組んでいる
- この問題が顧客に与える影響を残念に思っており、納入スケジュールについて連絡を取っている
- 上記を受けての米航空宇宙局(FAA)の発表
- ボーイングが提示した事実とデータに基づいて、差し迫った安全性の問題はないというボーイングの判断を検証(validated)
- 該当する機種全てについて納入前に評価を行う
まとめ
今回の737MAX機等の一部納入中止は報道を見る限りでは、ボーイングのサプライヤーであるスピリット・アエロシステムズに起因するものだった。とはいえ、具体的な機数はまだ不明だがボーイングの主力である737MAX機の納入へ影響が出る可能性が高いのは事実であり、株価が大きく下落するのも仕方がないだろう。
年初からのボーイング株は
2023年初めに大きく上昇した後は方向感に乏しい動きをしていたのだが、3月下旬からは市場の上昇とも相まって上昇傾向にあった様に見受けられるだけに今回の納入一時中止は残念。
今回の納入の影響がどの程度になるのかを知って早く不透明感を拭いたいところ。ボーイングの第1四半期決算発表が4月26日に行われる予定なのでそこで具体的な発表がなされることを期待したい。