日本時間2026年9月18日深夜の日銀レートチェックとドル円為替

はじめに

掲題の通り日本時間2026年9月18日(金)深夜、日付が変わるタイミングで日本銀行により為替介入の前段階とも目されるレートチェックが行われた模様(財務省や日銀による公式発表はないが、主要報道機関が一斉に報道している)。

2026年に入り日米当局によるレートチェック及び為替介入は以下の様に複数回行われている(日付は日本時間)が

2026年1月23、24日:23日は日銀、24日はニューヨーク連銀によるレートチェック

2026年4月30日~GW中:日銀による為替介入

2026年7月30日~8月初:日米当局による協調為替介入(米側によるレートチェックも行われた模様)

今回の日銀によるレートチェックの背景やそれを受けたドル円為替の変動について整理しておくことにする。ちなみに2026年9月初めにもドル円為替は大きくドル安に変動しているが、その際はレートチェック/為替介入ではなく、当局者の発言を受けての警戒感から市場が反応したと思われる(レートチェック/為替介入の様に一気に大幅変動するのではなく、時間をかけて緩やかにだが大きく変動した)。


日本時間2026年9月18日深夜の日銀レートチェックに至る流れ

以下のチャートはGMT+1で日本時間が8時間進んでいる。

8月末には1ドル=160円近辺だったドル円為替だが、上述した9月初めの円高ドル安の流れがしばらく続いたことで9月11日(金)には終値が1ドル=153.55円となったが、週が変わると開催予定の9月FOMCと日銀会合を控えてややドル高傾向となり1ドル=155円前後までドル高に。

迎えた9月16日(水)の米FOMCの結果発表では市場予想通りの利上げだったのだが、それでもドル円為替は日米金利差の拡大を意識してか1ドル=156円台までドル高に。

その後は18日(金)に発表される日銀政策決定会合でも利上げが目されることためか、やや円高となり1ドル=155円台半ばから156円での動きが続いていた。

日銀政策決定会合ではやはり利上げが決定されたのだが、全会一致ではなく2名が反対したこと(賛成は7名)を嫌ってか1ドル=157円まで上昇。さらにその後の日銀植田総裁の会見で追加利上げについて「米国など海外経済の動向を見極める時間的余裕がある」という表現が使われたことが、年内の更なる利上げ可能性が低いと市場に捉えられて一時1ドル=158円台にまで円安となり、その後も1ドル=157円後半の動きが続いていた。

そして掲題の通り18日(金)の深夜に日銀によるレートチェックが行われたとの報道により1ドル=156円台後半まで大きく円高ドル安に。ただ円高ドル安の流れが加速することはなく、1ドル=156.8円台で週の取引を終えている。

今回の日銀によるレートチェックは、この様なここ数日のドル高円安の流れを抑えるため、そして来週前半が日本の祝日で日本市場が休場のため薄商いで流動性が低くなり、機関投資家などの投機的な動きによる急激な値動きが発生するのをけん制する目的だと思われる。これはゴールデンウイーク前の4月30日に為替介入が行われ、GW中にも為替介入があったことと類似している。


まとめ

以上2026年9月18日深夜に日銀がレートチェックを実施するに至った流れとドル円為替の動きについて整理してみた。

米FOMCと日銀政策決定会合を受けてドル高が進んだことを抑制するための今回のレートチェックだったと思われるが、ここ数日のドル高の流れを変えることが出来たのかを判断するのは時期尚早だろう。ただ個人的には9月初旬の円高ドル安の流れの一因が日米金利差縮小への期待感を反映したものであり、上述の様にその後の米FOMCで年内の更なる利上げが有力視、日銀政策決定会合では年内の利上げ観測が後退したことを考えると、日米金利差拡大を意識してのドル高円安基調となる可能性が高くなったと思われる。

ただ政府当局による為替介入への警戒感も未だ根強いので、当面は神経質な為替相場が続くことにはなるのだろう。次回米FOMCは10月27日(火)、28日(水)、日銀政策決定会合は10月29日(木)、30日(金)に開催予定だが、そこでドル円為替にどの様な影響が出るのかを注意しておきたい。

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