はじめに
2025年11月3日(月)の米国市場では以前にアナウンスされていた通り、自分の所有銘柄であるデュポン・ドゥ・ヌムール(DD)がデュポン・ドゥ・ヌムール(ティッカーはDDで変わらず)とQnity Electronics(Q)に分割された。
自分の楽天証券口座では未だ反映されていない(DD株2株につきQ株1株付与)が、以下簡単デュポンの分社化経緯と分社化直後の株価についてまとめておくことにする。
デュポン・ドゥ・ヌムール分社化の経緯
一番最初に分割が明らかになったのは
で言及した様に2024年5月22日のこと。その際は以下の3つの異なる上場企業に分割する計画だった。
- 新デュポン:ウォーターソリューションを除くウォーター&プロテクション部門の既存事業、インダストリアルソリューション部門の大半の事業(ヘルスケアを含む)、およびコーポレート部門の事業(接着剤を含む)
- エレクトロニクス:半導体ソリューションや先進エレクトロニクス製品
- ウォーター:最先端のろ過技術を備えた総合的なウォーターソリューションプロバイダー
しかしその後
でWater事業が好調であるためか、Water事業の分離は行わない決定をしたと発表。結局旧デュポンからエレクトロニクス事業をQnity Electronicsとして分離することになり、11月3日に分社化が完了している。
デュポン・ドゥ・ヌムール、Qnity Electronicsの自分の持ち株・取得価額について
分割前のデュポン株所有の経緯
今回の分社化前に、自分が所有していたデュポン株の取得経緯は以下の通り。
2003年3月に購入:購入時価格@35.22ドル、手数料なし、計352.2ドルで10株購入。総所有株数10株、総投資額352.2ドル、平均取得価額@35.22ドル
2013年6月に購入:購入時価格@53.05ドル、手数料26.25、計10,105.75ドルで190株購入。総所有株数200株、総投資額10,458ドル、平均取得価額@52.29ドル
2015年7月:デュポンからケマーズ(CC)がスピンオフ(DD株5株につきCC株1株付与)。総所有株数200株は変わらないが、ケマーズ分を除いて総投資額8,715ドル、平均取得価額@43.58ドル
2017年9月:デュポンとダウ・ケミカルの合併が行われ、DD株1株につきダウ・ケミカル株1.28株が付与。ダウ・ケミカルは合併後にダウ・デュポン(DWDP)に名称変更。ここでいったんデュポン株の所有はなくなりDWDP株の所有へ。合併を勘案するとDWDP株の総所有株数256株、総投資額8,715ドル、平均取得価額@34.04ドル
2019年4月:ダウ・デュポン(DWDP)からダウ・インク(DOW)が分離。DWDP株3株につきDOW株1株が付与。総所有株数200株は変わらないが、DOW分を除いて総投資額6,542.64ドル、平均取得価額@25.56ドル
2019年6月:ダウ・デュポン(DWDP)からコルテバ(CTVA)が分離。DWDP株3株につきCTVA株1株が付与。総所有株数200株は変わらないが、CTVA分を除いて総投資額4,911.78ドル、平均取得価額@19.19ドル
2019年6月:更にDWDPが3:1の株式併合をするとともに、再びデュポン・ドゥ・ヌムール(DD)に名称変更して再びデュポン株を所有。総所有株数は85株、総投資額4,911.78ドル、平均取得価額@57.79ドル
というのが分割前の所有デュポン株に関する経緯となる。
今回の分割による自分のデュポン/Qnity株
2025年11月:デュポン・ドゥ・ヌムール(DD)からQnity(Q)が分離。DD株2株につきQ株1株が付与。つまり
デュポン・ドゥ・ヌムール(DD):所有株数85株、総投資額3,287.41ドル、平均取得価額@38.68ドル
Qnity(Q):所有株数42株、総投資額1,624.37ドル、平均取得価額@38.68ドル
ということになる。
分割直後のデュポン株、Qnity株
2025年11月3日閉場後のデュポン株、Qnity株の株価は以下の通り。


ちなみに分割前最終取引のデュポン株は
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@81.65ドルだったので、上記デュポンとQnityの前日比はいずれも分割調整を反映している。
デュポンが大きく下がり、Qnityが大きく上昇している様に見えるが、分割前のデュポンが@81.65ドル×85株=6,940.25ドルで、分割後のデュポンが@34.69ドル×85株=2,948.65ドル、Qnityが@97.00ドル×42株=4,074ドルの合計2,948.65+4,074=7,022.65となるので、ほぼ変わりはない。
まとめ
以上、デュポン・ドゥ・ヌムールからのQnity Electronics分割についてまとめてみた。とりあえずデュポン及びQnityを併せた資産額が、分割前のデュポンの資産から大きく変わらなかったことは一安心。
振り返ってみると色々な出来事があったものだが、冷静に考えるとデュポン株への投資は自分のポートフォリオに占める割合は極めて少なく1%にも満たず、四半期配当も直近受取で約3500円と配当面での貢献も限定的。
今後もこれまで通りデュポン株及びQnity株の決算発表を追っていくかどうかは、考える余地があるかもしれないが、まずは11月5日に予定されているデュポンの決算発表で今回の分社化に関する説明がなされると思うので、そこは抑えておくことにしよう。