投資開始からの期間
2001年7月から数えて291ヶ月目(24年3ヶ月目)。
資産動向考察
2025年9月末の円ベース資産は以下の通り。
2025年9月末の円ベース資産は前月末に比べて約765万円(約3.1%)の増加。2025年は米国がトランプ政権となり関税への懸念で2~4月と3ヶ月連続の減少が続いたのだが、その後は色々と出来事があったものの5~9月と5ヶ月連続で円ベースの資産増加となっている。
2025年9月の市場推移
【ダウ工業平均】
2025年8月末終値:45,544.88
2025年9月末終値:46,397.89
2025年8月末/9月末終値差異:1.87%上昇
【S&P 500】
2025年8月末終値:6,460.26
2025年9月末終値:6,686.46
2025年8月末/9月末終値差異:3.53%上昇
【NASDAQ】
2025年8月末終値:21,455.55
2025年9月末終値:22,660.01
2025年8月末/9月末終値差異:5.61%上昇
2025年9月の米国株式市場は後述する様な出来事があったにもかかわらず、概ね上昇傾向で米主要3株式指数が最高値を更新する事が多く、最終的にはダウ工業平均が1.87%、S&P 500が3.53%、NASDAQ総合が5.61%といずれも上昇する結果となった。
大型ハイテク銘柄が堅調で、その割合の大きいNASDAQ総合、S&P 500が上昇した日が多くその伸び幅も大きくなっており、割合の少ないダウ工業平均はNASDAQ総合、S&P 500に比べて下落日も多く伸び幅も小さくなっている。
9月にあった主な出来事
9月半ばの2025年6回目のFOMCは市場予想通りに2024年12月のFOMC以来6会合ぶりの利下げが行われた。また四半期に一度の経済予測要旨の中間値では2025年内2回の利下げが有力という結果になっている。
いずれも市場予想通りで市場に及ぼした影響はそれ程大きくは無かったが、年内利下げに関しては中間値では2回が有力だったものの内訳についてはバラつきが多く、今後の経済指標によっては市場予想と異なってくる可能性もあるのではと思われる。
9月FOMCの約1週間後にパウエル議長が講演を行ったのだが、パウエル議長はFOMCでも同様だったのだが年内2回の利下げについては「短期的なインフレリスクは上振れに、雇用リスクは下振れに傾いており、困難な状況」、「我々の政策はあらかじめ定められた道筋に沿っているわけではなく、今後、入手可能なデータ、変化する見通し、リスクのバランスに基づき、適切なスタンスを決定していく」と慎重な姿勢を改めて示している。
- インフレ圧力は根強く、労働市場は軟化の経済指標が続く
9月にFOMCで利下げが行われた理由は、ここ最近の経済指標でインフレ圧力が根強く、労働市場がやや低調であることが主な要因だろう。
FRB/FOMCでは「物価安定と雇用最大化」という目標に向けて政策金利を決定しており、2025年に入ってからはインフレを抑制すること(つまり利下げを行わない)に重点が置かれていたが、前回7月末のFOMC直後の8月頭に発表された米雇用統計で予想外に労働市場が軟調なことが示され、その後9月の米雇用統計でも8月と同様の傾向となったため、9月発表の米消費者物価指数(CPI)などでインフレ傾向が根強いにもかかわらず、労働市場のテコ入れ(つまり利下げ)を重視して9月FOMCで上述の通り利下げを決定したものと思われる。
米国では2026会計年度(2025年10月~2026年9月)の予算が未成立のため、10月1日から政府機関の一部が閉鎖に追い込まれるのを避けるためつなぎ予算を成立させる必要があったのだが、米国時間2025年9月30日(火)の期限まで成立とはならず、一部政府機関が閉鎖されることとなった。
米国株式市場は冷静に受けて止めている(10月に入っても)のだが、この政府機関閉鎖により上述した様に最近FRB/FOMCでの政策金利決定に関するデータ、特に労働市場に関する米雇用統計、週間失業保険申請件数などが発表延期されており、政策金利決定に関して十分なデータがタイムリーに得られない可能性が出ている。
自分が所有しているWKケロッグ(KLG)が2025年9月をもって伊フェレロによる現金買収が完了したため上場廃止となった。
ただ元々WKケロッグは旧ケロッグが分割した銘柄であるため所有している株数が少ないので自分のポートフォリオ及び配当金生活に与える影響は限定的と思われることは幸い。
ポートフォリオ
2025年8月末と9月末の自分の米国株ポートフォリオは以下の通り。
【2025年8月29日】
【2025年9月30日】
2025年9月に10%を超える上下動のあった銘柄は以下の1銘柄。
ワーナーブラザース・ディスカバリー(WBD):67.8%上昇
ワーナーブラザースはウォール・ストリート・ジャーナル誌が、パラマウント・スカイダンス(PSKY)がワーナーブラザース・ディスカバリーの買収を準備しているとの報道をしたことで大幅上昇。ただし、その後進展の報道は無いため実際に買収が実現するかどうかは不透明。
また上述した様にWKケロッグ(KLG)が上場廃止となったため9月末には自分のポートフォリオから消えているため、自分のポートフォリオは8月の27銘柄から26銘柄に減少している。
自分の所有26銘柄中では上昇が12銘柄、下落が14銘柄と上昇下落はほぼ半々。ポートフォリオ全体では前月比米国株ドル資産が約3.2万ドル、割合では1.9%の増加となっている。
上述した米国市場と比較すると自分のポートフォリオの上昇幅が見劣りしているのは、自分の所有銘柄には市場上昇の要因となった大型ハイテク銘柄が無いことが原因だろう。また下落銘柄が多くなったのは、自分のポートフォリオに多くあるConsumer Defensive銘柄が軒並み下落となっているため。
為替
先月終値:2025年8月29日 1ドル=147.05円
今月終値:2025年9月30日 1ドル=148.03円
2025年9月末のドル円為替レートは前月に比べて1ドルあたり0.98円、割合で言うと0.67%のドル高。
概ね1ドル=147円~148円台の動きが続いていたのだが、パウエル議長の講演を受けてドル高となり一時は1ドル=150円近くまでドル高に。しかし2025会計年度のつなぎ予算案が成立しない公算が高まるにつれてドル安傾向となり、1ドル=148.03円で取引を終えている。
まとめ
累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)
米国株:248,095,188円
外貨MMF:55,295円
USドル:2,155,330円
日本円:4,146,976円
資産:254,452,789円
累計損益(累計投資と資産より):174,452,789円/218.1%
累計引落額:16,200,000円(今月引き落とし無し)
2025年9月も色々あったが最終的には円ベースで約765万円(約3.1%)の増加、米国株ドルベース約3.2万ドル(約1.9%)の増加となっている。ドル高となったにもかかわらず円ベース資産の増加割合の方が大きいのは、恐らく楽天証券の9月末の資産には米国日付9月30日の米国株の動きが含まれていない(日本日付では10月1日になるため)ためで、9月30日の自分の米国株資産が大きく減少しているのが反映されていないのだろう。
9月は5ヶ月連続の資産増、そして掲題の様に投資開始以来24年目にして初めて月末資産が2.5億円を超えたのだが、これを書いている10月初旬段階ではつなぎ予算案がまだ成立しておらず、米株式市場自体はそれ程悪影響が出ていないのだが、自分の米国株資産は大きく減じて2.4億円台に下がっており、今後どうなるかが非常に不安。
10月は、米つなぎ予算がいつ成立するか、そして成立が遅れたことによる影響がどれだけ市場に出てくるか、10月半ばから始まる米国企業の主に7~9月期決算がどうなるか、11月のFOMC開催前の経済指標がどうなるか、といったことに注目だろう。上述の様に既に大きく前月から資産減少となっているので、何とか先月比で小幅な資産減にとどまるとことを願いたい。