【意外にもドル/円ベース双方で資産増】2024年9月末米国株資産

投資開始からの期間

2001年7月から数えて279ヶ月目(23年3ヶ月目)。


資産動向考察

2024年9月末の円ベース資産は以下の通り。

2024年9月末の円ベース資産は前月末に比べて約120万円(約0.7%)の増加。後述する様に色々な動きがあった月だったが、結果的に円ベース資産が僅かながらでも増加で終えることが出来たのは意外の感がある。

2024年9月の市場推移

【ダウ工業平均】

2024年8月末終値:41,563.08

2024年9月末終値:42,330.15

2024年8月末/9月末終値差異:1.85%上昇

【S&P 500】

2024年8月末終値:5,648.40

2024年9月末終値:5,782.48

2024年8月末/9月末終値差異:2.37%上昇

【NASDAQ】

2024年8月末終値:18,189.17

2024年9月末終値:17,713.62

2024年8月末/9月末終値差異:2.68%上昇

2024年9月の米国株式市場は9月初週のS&P500、NASDAQ総合が2024年最悪のパフォーマンスだったことで先行き不安で始まったのだが、中盤にかけて回復し前月末レベルに戻っている。そして17、18日のFOMC会合結果での0.5%利下げ発表時には反応薄だったものの、翌19日の米新規失業保険申請件数が4ヶ月振りの低水準だったこともあって月末にかけて上昇傾向となってダウ工業平均が1.85%、S&P 500が2.37%上昇、NASDAQ総合が2.68%といずれも前月比上昇で9月を終えている。先月8月も色々あったがダウ工業平均が1.76%、S&P 500が2.28%上昇、NASDAQ総合が0.65%といずれも上昇しており結果的には2ヶ月連続で米国株式市場は上昇していることになる。

9月にあった主な出来事

2024年8月終盤はまずまず安定して終えていたものの、9月に入っての米国株式市場はNASDAQ総合が6.13%、S&P 500が4.44%、ダウ工業平均が3.02%下落と大型ハイテク銘柄を中心に下落。S&P 500とNASDAQ総合は2024年の週間パフォーマンスとしては最悪でS&P 500は2023年3月、NASDAQ総合は2022年1月以来最大の下落週となった。特に明確な理由があった訳ではない(と思う)のだが、9月半ばのFOMC会合での利下げを睨んで大型ハイテク銘柄が売られたのが原因だった気がする。

大きく下落して9月がスタートし、半ばにはFOMC会合も控えていることから自分のポートフォリオへの影響を強く懸念していたのを思い出す。

  • ドル円為替レートが3ヶ月連続でドル安。ただしペースはやや落ちる

2024年9月末のドル円為替は、2024年8月30日に1ドル=146.16円だったレートが2024年9月30日には1ドル=143.62円と前月に比べて1ドルあたり2.54円、割合で言うと1.74%のドル安となった。

これで6月末の1ドル=160.93円から7月末の149.98円、8月末の146.16円、9月末の143.62円と3ヶ月連続でのドル安。ドル安の割合は6.8%、2.55%、1.74%とやや減速傾向となっているが、ドル安の流れは変わらないだろう。

2024年9月11日に2024年8月の米消費者物価指数が発表された。コアCPIでインフレ圧力が未だ根強いことが示唆され下落したのだが、その後大型ハイテク銘柄のエヌビディア(NVDA)に有力な報道があり8.15%上昇したことでS&P 500とNASDAQ総合は大きく上昇して取引を終えている。しかしこの結果9月FOMCでの利下げが0.25%となる観測が強まり、FOMCでの利下げ幅により注目が集まるようになった。

2024年9月17、18日に開催されたFOMC会合は8回連続で据え置きだった米政策金利が利下げされた。利下げとなったのは4年半ぶり。利下げは確実視されていたものの、その利下げ幅が0.25%なのか0.5%なのかに注目が集まっていたのだが0.5%の大幅利下げとなった。

FOMCの政策金利発表及びその後のパウエル議長の会見を経て神経質な動きだったものの、結果的に当日の米国市場は大きな変化は無く無難に通過したと言える。そしてその後の米国株市場は以降の経済指標も概ね大幅利下げを肯定する様な結果が続いており、ソフトランディングへの期待から先に述べた様に上昇傾向となっている。

2023年7月に米銀行資本規制の最終案(Basel III Endgame)が規制当局より発表されてから米銀行業界はその案に強く反対してきたのだが、2024年9月にはそれらの意見を反映した修正案の概要がFRB副議長/金融規制担当のMichael S. Barr氏の講演で明らかになった。主な変更点としては大手銀行に対する資本要件が約20%引き上げられる予定だったのだが、修正案では約9%に留まっている点。

ただしこの修正案概要は正式なものではなく関係当局での更なる検討/調整が必要なのだが、9月末時点の報道では関係当局の米連邦準備理事会(FRB)と連邦預金保険公社(FDIC)の間で意見が対立している模様。

資本要件の内容は大手米銀の自社株買い戻しや配当などにも影響を及ぼすので、今後の進展には引き続き注意しておきたい。

自分が所有しているボーイングのワシントン州シアトルとオレゴン州ポートランドの工場従業員による3万人規模のストライキが9月13日(金)から始まってしまった。これを書いている現在もストライキは終結しておらずいつ終わるかも不明。まだ株価は下落傾向ながらも大きくは崩れずに持ちこたえているが、今後の展開については予断を許さない状況。

ポートフォリオ

2024年8月末と9月末の自分の米国株ポートフォリオは以下の通り。

【2024年8月30日】

【2024年9月30日】

2024年9月に10%を超える上下動のあった銘柄は以下の4銘柄。

ボーイング(BA):12.5%下落

GEヘルスケア・テクノロジーズ(GEHC):10.6%上昇

GEベルノバ(GEV):26.9%上昇

AT&T(T):10.6%上昇

ボーイングは上述したストライキの影響で下落傾向、GEベルノバは前月に続き10%を超えて予想外の上昇が続いている。

2024年9月は所有27銘柄中上昇が17銘柄、下落が10銘柄、ポートフォリオ全体では前月比資産が3.1万ドル、割合では2.47%の増加となった。9月初週の大幅下落があったものの、9月末という区切りでは市場と同等の上昇と満足のいく結果。所有株数の多いAT&Tが10%上昇したのが大きかった。


為替

先月終値:2024年8月30日 1ドル=146.16円

今月終値:2024年9月30日 1ドル=143.62円

2024年9月末のドル円為替レートは前月に比べて1ドルあたり2.54円、割合で言うと1.74%のドル安。詳しくは既述部分を参照。


まとめ

累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)

米国株:181,317,716円

外貨MMF:51,315円

USドル:2,064,290円

日本円:3,057,273円

資産:186,490,594円

累計損益(累計投資と資産より):106,490,594円/133.1%

累計引落額:12,500,000円(今月引き落としなし)

2024年9月は初週の米国市場大幅下落や為替の影響もあり月半ばまでに1.7億円台に落ち込むことが数回あったのだが、結果的には前月に比べてドル安になったにもかかわらず円ベース/ドルベースの双方で資産増という望外の結果で終えることが出来た。ただし9月は主な出来事で挙げている数が通常よりも多く、それらの影響から普段よりも方向感が乏しい月だった気がする(あくまで結果的には下旬に上昇傾向となっているが)。

そして9月の主な出来事で挙げたものの中ではまだ解決していないものもあり、10月に入ってからはそれらに加えて、イランのイスラエル攻撃、日本の新首相選出、アメリカ港湾労働者の大規模ストライキ開始(これは10月3日に賃上げ暫定合意がなされ、基本協約の交渉を2025年1月15日まで延長している)、11月の大統領選関連の影響、方向感に乏しいドル円為替、半ばからの米企業の四半期決算発表開始といった事柄が市場に影響を及ぼしてくると思われ、9月以上に神経質な相場になるような気がしている。自分の考えすぎであって10月も落ち着いた着地となってくれることを願いたい。

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