はじめに
2024年6月10日週の米国株式市場は、NASDAQ総合は5営業日連続で最高値を更新、S&P 500も14日(金)は前日比僅か0.04%下落となったものの4営業日連続で最高値を更新する一方で、ダウ工業平均は10日(月)を除いて4営業日下落するという週だった。
これは週半ばに発表された米消費者物価指数(CPI)のまとめでも触れたが、AIを中心とした大型ハイテク銘柄株が好調であることに起因すると思われる。
そのような銘柄を所有していない自分の米国株ポートフォリオがどうだったかを以下に振り返っておくことにする。
2024年6月10日週の資産変動
米国株式市場
S&P 500 | 前日比 | DOW30 | 前日比 | NASDAQ | 前日比 | |
2024/6/7(金) | 5,346.99 | 38,798.99 | 17,133.12 | |||
2024/6/10(月) | 5,360.79 | 0.26% | 38,868.04 | 0.18% | 17,192.53 | 0.35% |
2024/6/11(火) | 5,375.32 | 0.27% | 38,747.42 | -0.31% | 17,343.55 | 0.88% |
2024/6/12(水) | 5,421.03 | 0.85% | 38,712.21 | -0.09% | 17,608.44 | 1.53% |
2024/6/13(木) | 5,433.74 | 0.23% | 38,647.10 | -0.17% | 17,667.56 | 0.34% |
2024/6/14(金) | 5,431.60 | -0.04% | 38,589.16 | -0.15% | 17,688.88 | 0.12% |
84.61 | 1.56% | -209.83 | -0.54% | 555.76 | 3.14% |
前週に比べてNASDAQ総合が3.14%上昇、S&P 500は1.56%上昇、ダウ工業平均は0.54%下落となっている。
自分の米国株ポートフォリオ資産及び円資産
米株ドル資産 | 前日比 | 円資産 | 前日比 | |
2024/6/7(金) | 1,173,264.56 | 188,830,559 | ||
2024/6/10(月) | 1,171,907.76 | -0.12% | 189,045,193 | 0.11% |
2024/6/11(火) | 1,155,955.41 | -1.36% | 186,727,059 | -1.23% |
2024/6/12(水) | 1,154,563.93 | -0.12% | 186,448,034 | -0.15% |
2024/6/13(木) | 1,148,993.22 | -0.48% | 185,736,047 | -0.38% |
2024/6/14(金) | 1,137,170.21 | -1.03% | 184,050,296 | -0.91% |
-36,094.35 | -3.17% | -4,780,263 | -2.60% |
米株ドル資産は5営業日連続の減少で前週に比べて3.17%、3.6万ドルの減少。1%を超える下落も2営業日あった。米株資産以外も含む円ベース資産全体でも4営業日で減少となっており、ドル円為替に助けられたものの2.6%、約480万円の減少と自分の米国株ポートフォリオ資産は米国株式市場に比べて弱さが際立つ週となっている。
自分の米国株ポートフォリオは27銘柄あるのだが期間中の騰落を確認してみると、
2024/6/10(月):27銘柄中上昇9銘柄、下落18銘柄
2024/6/11(火):27銘柄中上昇10銘柄、変わらず1銘柄、下落16銘柄
2024/6/12(水):27銘柄中上昇10銘柄、下落17銘柄
2024/6/13(木):27銘柄中上昇7銘柄、変わらず1銘柄、下落19銘柄
2024/6/14(金):27銘柄中上昇7銘柄、下落20銘柄
やはり下落銘柄の割合が多いのは当然ながら、何かが突出して下落幅が大きい訳ではなくポートフォリオ全体で万遍なく低調になっていた。
【参考】2024/6/14(金)時点の自分の米国株ポートフォリオ
まとめ
日々確認しているので自分の米国株ポートフォリオ資産が6月10日週は低調だったことは判っていたが、こうして改めて整理して米国株式市場と比較してみるとイヤでもその低調さを認識させられる。
そしてもう少し前の過去1ヶ月間の米国株式市場の動き(青:S&P 500、緑:NASDAQ総合、赤:ダウ工業平均)を見ても
6月10日週に顕著だったAIに関連する大型ハイテク銘柄は好調ではあるが、その他は逆に低調であるという傾向であるため、この状況はしばらく続きそうな気がする。
従って自分の米国株ポートフォリオ資産は更なる減少が予想されるのだが、いつまで/どこまで下がるかの見当がつかないのが精神的に厳しいところ。
もし自分が引退しておらず未だに米国株を定期購入していたのであれば、好調な大型ハイテク銘柄を購入してポートフォリオの平準化を図るという手段もとれたかもしれないが、既に引退しており新たに米国株式を購入することは難しい。
そうするとこの状況が改善されるのを座して待つしかない訳だが、この資産が目減りしていく状況を精神的に耐えるには、まず大原則として
- 市場(あるいは他者)と単純に比べて一喜一憂し過ぎることにはあまり意味がない
点を忘れてはいけない。比較して色々考察し対応することは必要だと思うが、そもそも自分は配当(インカムゲイン)重視の投資をしてきた訳で株価上昇によるキャピタルゲインを狙っている訳ではない。例えば今回は大型ハイテク銘柄の株価上昇が米国株式市場の上昇を促していると思われるが、それら銘柄は無配当であるか配当率が低いものが多いので単純に自分の資産が減少していることを悲観する必要はないはず。
それに加えて
- 資産が減少してはいるが米国株の配当減がある訳ではないこと
- 元々長期投資/バイアンドホールドのスタンスで米国株投資をしており、2001年に投資を開始してから1/3強(100/276ヶ月)は投資金額に対してマイナスとなっていたことを思えば、現在の状況は悲観するほどではないこと
に重きを置いて、日々の資産減少を受け止めていくしかないのだろう。
こうして言葉にすることで状況を整理して何とか自分の気持ちをポジティブにするよう努めてみたが、正直なところ上の考えをもってしても、先行きを考えるのは億劫である。投資を開始して25年近くになるが、なかなか自分の精神的タフさは向上しないものだなあ・・・。