ボーイング737MAXの製造不良検査が拡大(2023/10)

はじめに

2023年10月13日(金)から米国企業の四半期決算発表(主に7~9月期)が本格化し、自分の所有銘柄でもJPモルガン・チェース(JPM)シティグループ(C)が決算を発表をしており、これからは所有銘柄の決算発表を確認する日々が続くだろう。

そんな13日に決算発表でもなかった所有銘柄ボーイング(BA)の株価が

3.34%の下落。同日の米国株式市場が

米ミシガン大学が発表した10月の消費者信頼感指数(速報値)が3ヶ月連続で低下し市場予想中央値を下回ったことや中東情勢の緊迫化もあって下落傾向だったことを差し引いてもボーイングの下落幅は大きい。

理由を調べてみたところ、またまた掲題の件がボーイング株下落の原因らしい。以下その情報を確認し整理しておく。


2023年10月12日(木)ボーイングの発表内容

発表は電子メールで報道各社に行われた模様。タイミングは株式市場閉場後であり、株価への反映は13日(金)。

  • ボーイングとスピリット・エアロシステムズ(SPR)は、737MAX8型機に影響を及ぼしている製造上の欠陥について現在行っている検査の範囲を拡大した
  • 発券と引き渡しの前に、各航空機が当社の基準と規制要件を満たしていることを確認するために必要な時間を取り続ける
  • 今回の問題の範囲や、2023年に少なくとも400機という737型機の納入目標を達成できるかどうかについては10月25日の決算発表前の閑散期であることを理由に、これ以上のコメントを避ける

今回の発表は、またボーイング(BA)737MAXに新たな不具合(2023/8)でまとめた不具合の検査範囲を拡大するもの。

この問題を最初(ボーイングの発表前)に報道したた業界紙「エア・カレント」によると、ボーイングは検査を拡大し、手作業で開けられた穴も含めるようにしたとのこと。

エア・カレントによると、ボーイングは週初め、既に737MAX8の納入遅れに直面している顧客とともに連邦航空局(FAA)に最初の調査結果を通知している。

ロイターが確認したところ、連邦航空局は「この問題を認識しており、通常の監督プロセスを通じて対処している。ただちに安全上の懸念はない」と述べている。


まとめ

この不具合検査の拡大発表前の10月10日にボーイングは商用機の9月納入実績を公表しているのだが、737MAXの9月納入は計15機で2021年8月以来2年1ヶ月ぶりの低水準。先に挙げた8月に発表された不具合の原因調査と修復作業に依然手間取っていることが要因と思われる。

一方受注で見ると9月は全体で224機の大量新規受注を獲得しており、そのうちユナイテッド航空UA向け50機とエア・カナダ向け18機の737型機が含まれている。それもあってかボーイング株は上昇していた。

737型機は1機の納入につきフリーキャッシュフローが約1000万ドル増加するとも言われており、今回の不具合検査拡大を受けて問題の修正に予想よりも時間がかかることが懸念される中、9月に最高財務責任者(CFO)のBrian J. West氏が講演で維持するとしていた737型機の通期納入見通しが達成できるかどうか不透明となってきた感がある。

ここ3ヶ月のボーイング株は

7月末の第2四半期決算発表で大きく上昇した後、8月末に737型機の不具合が発生して下落。その後やや持ち直したものの9月に入ってからは市場よりも大きい下落傾向が続いており、現在は年初来安値となっている。

先に触れた様に10月25日には第3四半期決算発表が予定されているのだが、そこで今回の不具合検査拡大の影響が具体的に明らかになるだろう。その結果ボーイング株が持ち直すのか、それとも更に下げ幅を拡大するのか要注目。それにしても737型機の不具合は多過ぎるなあ。

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