ボーイング(BA)関連ニュース2つまとめ(2022/10/5)

はじめに

昨日2022年10月4日の米国市場は

と10月3日に続いて大幅上昇。オーストラリア準備銀行(中央銀行)の利上げ幅が予想の50bpよりも小幅の25bpにとどまったことや、米労働省の発表した8月の雇用動態調査(JOLT:Job Openings and Labor Turnover)で、求人件数110万減の1010万件と2021年半ば以来の低水準となったことを受けて、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げを緩めるのではないかとの観測から株式に買いが入った事が原因の模様。

自分の所有銘柄も軒並み上昇したのだが、特にボーイング(BA)株が

6%に迫る大幅上昇。

10月4日市場開場前にボーイングには2つのニュースがあったのだが、その内良いニュースの方が影響したらしい。以下10月4日のボーイング関連ニュース2つについてまとめておく。


ボーイング737MAX10認証取得は来夏以降か

まずは悪いニュースから。以下はロイターの報道より。

  • ボーイング737MAX10について、来年夏までに米連邦航空局(FAA)から型式認証を取得できると見込んでいないことがFAAが3日に送った議員宛ての書簡で明らかになった
  • 事情に詳しい関係筋2人によると、FAAのBilly Nolen長官代理は上院商業委員会の共和党トップRoger Wicker議員宛ての書簡で「737-10に関するボーイングの現在の事業計画スケジュールは型式認証取得が2023年夏以降になるとしている」と述べた

以前にまとめた様に、ボーイングは2022年12月までに737MAX10と737MAX7の型式認証を得られなければ操縦席に警告システムを搭載する新たな規制を満たす必要が生じ、就航が大幅に後ずれする可能性がある。

Wicker氏は先週、型式認証取得期限を2024年9月まで延長することを提案し、この案を年次国防予算案に盛り込むことを望んでいるが、議会で承認されるかどうかは不透明。


CFRAのアナリストColin Scarola氏のボーイング投資格付けアップデート

こちらがポジティブなニュース。

投資格付け:Strong Buyで変わらず

目標株価:252ドルで変わらず

以下はColin Scarola氏の投資格付けアップデートの要旨。

【金利上昇によるボーイングの債務に関する懸念について】

  • この懸念は見当違いだと考えています
  • ボーイングには未払いの変動金利債務がないため、金利の上昇が収益に影響を与えることはなくそれ以外の条件はすべて同じです
  • さらに、我々はより高い金利での借り換えを必要とせずにフリーキャッシュフローから将来の債務満期をすべて返済できると予想しています
  • 当社のフリーキャッシュフロー予測が外れても、114 億ドルという巨額の現金を活用することで、2022年と2023 年に残る54 億ドルの債務満期を簡単に賄うことができ、再び高い金利で借り換える必要がなくなります

【不況による需要への影響に関する懸念について】

  • 今年ボーイング株が暴落した(ボーイング債務以外の)もう1つの理由は、世界的な不況により航空機メーカーの納入率が上向きに回復しないのではないかという懸念です
  • 我々はサプライチェーンの制約により深刻な景気後退の水準をすでに下回っており、配送率はすでに低下しているため、これは誤りであると考えています
  • これは、労働力と材料の不足が解消され続ける限り、不況に関係なくボーイングの納入率はいずれにせよ増加するはずであることを意味すると我々は考えています
  • 例えば、ボーイングは2022年第2四半期に月40機の飛行機を納入しました。しかし、サプライチェーンが2017年から2018 年の間に管理した納入と受注残の比率を処理できれば、納入は月に60機になると見積もっています

【深刻な航空不況となった場合】

  • 旅行需要が健全な軌道に乗っていることを考えると、航空業界が深刻な不況になる可能性は低いと考えていますが、そうなった場合ボーイングの航空機需要は約15%減少すると見積もっています
  • これはおよそ月間51機の需要が見込まれる事を意味し、第2四半期の40機を28%上回ることになります
  • 不況に関係なくボーイングの出荷が大幅に増加する可能性が高いことに加えて、市場は中国で承認されている国産のmRNAワクチンの潜在的な触媒を見過ごしていると考えています
  • これにより中国のロックダウンが終了し、中国の航空会社への737MAXの配達が再開されると考えています

格付けや目標株価は変わらずだがその根拠として上記の様な説明をしている。これには先述の737MAX7、MAX10は含まれていない。


まとめ

1日でボーイングに関して良いニュースと悪いニュースの双方があったが、株価を見る限りではアナリストの見通しの方が重要視されたということになる。

個人的にはアナリストの見通しはやや楽観的過ぎる気がするのだがどうだろうか。中国での737MAX運航再開は2021年末から結局進展がないままだし。また、正式に737MAX-7、10の認証取得の条件として新たな規制への必要が対応になった場合にボーイング株は一段と下がるのではないだろうか。

ボーイングの年初来の株価推移はS&P 500と比較して

10%超悪い33.68%の下落となっており、自分が所有しているボーイング株は

昨日の上昇で何とかプラスになったものの、今後も取得価額である@132.04ドルを維持できるかは不安が残る。ボーイングの第3四半期決算は10月25日に発表される予定だが、その内容次第では更に一段の下落があるかもしれない。何とか上向きの決算結果となって欲しいものだ。

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