はじめに
昨日2021年6月1日(火)は2021年5月31日(月)が米国のMemorial Dayで米国市場が休場だったこともあり、6月のスタートでどの様に市場が動くか気になっていたのだが、結果はダウ工業平均が0.13%の上昇、S&P 500が0.05%の下落、NASDAQが0.09%下落と終値だけみれば落ち着いた出だしとなったようだ。
そんな中自分のポートフォリオではエクソン・モービル(XOM)が
と市場に比べるとなかなかの上昇振り。
掲題の通り月初に行われるOPECプラス会合とそれに伴う原油先物価格が原因だとは思うが、前回2021年4月末のOPECプラス会合内容を確認し忘れた(自分の所有銘柄の四半期決算内容の確認と整理ですっかり忘れてしまった)ことも踏まえて、今回のOPECプラスの内容について確認しておくことにする。
2021年6月OPECプラス会合まとめ
以下は各種報道(主にロイター、ブルームバーク)より引用。
- 6月1日の閣僚級会合は30分程度で終了
- 7月に予定通り減産幅を縮小することで合意し、日量84万1000バレルの産油量引き上げを実行する方針を確認
- 8月の生産水準に関する話し合いは見送られた
調べてみたところ、これは4月頭のOPECプラスで合意された内容と変わらずということらしく、確認し忘れた前回のOPECプラスも特に変更は無かったようだ。
この報道の内容にサウジアラビアの自主減産が含まれているかは明記されていないが、4月のまとめ時点では7月のOPECプラス協調減産が日量40万バレル程度、サウジの自主減産が40万バレル程度縮小されると書いていたので、合計80万バレルとなるので上記の報道にはサウジの自主減産分も恐らく含まれているのだろう。
8月の生産水準に関する話し合いが見送られたのは、イランの核開発に関連した石油制裁が緩和された場合などが現時点では不透明な事が要因の一つらしい。
まとめ
基本的に想定通りの発表だったと思われるが、その割にエクソンの株価が上昇したはやや不可解。逆に想定外の減産拡大などが無かったことが好感されたのだろうか。
以下は年初来のエクソン株、ニューヨーク原油先物(ピンク)、S&P 500(青)の推移。
原油先物は4月初旬のOPECプラス会合以来基本的には右肩上がり。米国や中国の需要回復が価格上昇に寄与しているらしい。
エクソン株は以前にも書いた気がするが、四半期決算や先日の経営陣に関する委任状争奪戦などよりも(少なくとも)年初来は原油価格と類似した株価の動きをしているように見受けられる。となると原油価格すなわち需要と供給のバランスをうまく調整するという点で、エクソン株の上下に影響を及ぼすOPECプラスの役割はやはり大きい。
今回までは4月の合意事項通りに進んだわけだが、まだ検討がされていない8月以降の原油供給を決定する次回閣僚級会合(7月1日予定)の結果は、エクソン株に大きな影響を及ぼす様な気がするので気を付けておく必要がありそうだ。何とかこの年初来40%上昇しているエクソン株の勢いを消さないで欲しいのだがどうなるか。
年初来40%上昇したとはいえ自分のエクソン株は
まだ取得価額に比べて20%のマイナスに留まっている。取得価額の76.77ドルに到達する日は何時になることやら(到達しない可能性もある)。