米国株資産減少が続く場合の精神的対処について(2021/3)

はじめに

気が付いてみると以下の様に自分の所有米国株資産が過去5日間毎日減少していた。

3月25日はプラスになっているがこれは為替のためで、ドルベースではマイナス。

理由は色々あるのだろうがここではその理由についてではなく、こういう事態が続く場合にどう考えて気分を持ちこたえるかについて整理しておくことにする。


資産減少が続く場合の精神的対処法

市場と比較してみる

個人的に市場と比較することは好まないのだが(特に市場の上昇に自分の資産増が及ばない場合)、市場が下落しているのであれば自分の資産減少もある程度仕方ないと受け止めることはできる。

ただ今回の場合は

【ダウ工業平均】

【S&P 500】

【NASDAQ】

といずれも下落はしているものの途中でプラスになっている日もあるので、市場が下落しているので自分の資産が減っても仕方ない、というロジックで気を和らげることはできない。逆に市場が5日連続続落していないのに自分の資産は何故?と気の滅入りが増幅されてしまう。

先月末と比較してみる

市場と比較してより凹む事になってしまった場合は、先月末からの変化を比べてみる。今回の場合自分は直近5日間で400万円以上資産が減った訳だが、先月2月末が

1億2600万円程度であった事を考えると、5日間の資産減少を差し引いても500万円以上資産が増加していることになる。これを考えれば資産の減少が続いていても、月単位で見ればプラスになっているのだから不安を感じる必要はない、と思える。

もし先月末からもマイナスであれば、期間を2ヶ月、3ヶ月と伸ばして、より長い期間で見てプラスになっていないかを確認してみる。

ただ期間をあまり伸ばし過ぎると今までの最高値との比較になってしまい、最高値と比べると資産が減っている、と凹んでしまう可能性もある。自分もCOVID-19前の最高値にはまだ戻っていない。

総投資額と比べてみる

ある程度長い期間で見た場合でも資産が減少傾向にある場合は、自分の総投資額と比べてプラスになっているかを比べてみる。

自分の場合、COVID-19の際や2018年10月、12月に資産が月次で1000万円超減少した事があるが、その際にはとりあえず今までの投資額を割っていなければOKという考えをすることで精神的には乗り切ったと思う。

米国株資産暴落とバイアンドホールド

バイアンドホールド/長期投資での資産合計1億円割れ(2018年)

米国株投資、初めて1日で10万ドル超の減少(2020/3/10)

資産の減少は痛いがそれでも(税金を考えた上で)総投資額からプラスになっていれば、今の日本の銀行に預けていたよりはマシと考えれば気は紛れる。

配当金を考える

自分の投資は米国株の個別投資なので、総投資額からも資産が割り込んだ場合には、配当金を考える。特に完全リタイアして配当金生活を送っている今は、資産がどれ程減少しても配当金が減りさえしなければ(自分の想定では)問題ない。

とはいえ資産が減少することは配当減・配当停止の可能性が高いので、必ずしも安心はできないのだが・・・。実際に世界金融危機の際はシティグループ(C)などが、COVID-19ではそれ以前の墜落事故影響などでボーイング(BA)などが配当停止になっている。

長期投資の視点で考える

自分の場合は実のところ投資期間のうち、投資額に対してマイナスになっている期間がかなり多い。投資を開始した2001年7月から2020年12月末までの累計投資損益(資産額ー投資額)は以下の通りで、

投資期間234ヶ月中マイナスの月が100ヶ月ある。投資を始めてから10年間はほぼマイナスの期間ばかり。

それが現在は約8年間投資額に対してのプラスの状態を維持している。紆余曲折はあったが何とか乗り切ってきているので、ある程度は自分の行ってきた米国個別株の長期投資/バイアンドホールドという投資スタイルで組み上げてきた現在のポートフォリオに信頼を置いてもいいかもしれない。


まとめ

資産の減少に対して自分なりの精神的対処についてまとめてみた。一応まとめてみて多少は気が楽になっただろうか。

米国株投資はストレスのない生活を送るために行っているのだから、会社勤めというストレスが無くなっても資産の減少というストレスが発生するようでは本末転倒。

どうも完全リタイア以降、自分は資産の減少に対してセンシティブ過ぎるきらいがある。上に書いた様な事を踏まえてもう少し精神的な余裕を持って気楽に過ごすべきだろう。

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