はじめに
2021年2月11日には自分の所有しているケロッグ(K)の2020年第4四半期決算発表があった。以下第4四半期の決算内容について確認・整理しておく。
2020年第4四半期決算概要
以下の情報はケロッグの企業サイトより引用・抜粋。
- 2020年第4四半期の総売上高(Reported Net Sales)は34億6400万ドル、前年同期は32億2300万ドルで前年同期比7.5%増加
- 2020年第4四半期の一時項目を除く1株あたり利益(Adjusted Diluted EPS)は0.86ドル、前年同期は0.91ドルで前年同期比5.5%減少
一時項目を除く1株あたり利益が前年比で減少しているのは、債務償還に関連する費用の増加によるものとしている。
- 2020年第4四半期の純利益(Net income attributable to Kellogg Company)は2億500万ドル、前年同期は1億4500万ドル
財務状況に関しては純有利子負債が少しずつ減少。
2021年通期見通しに関しては以下の通り発表している。
売上(Net Sales):~マイナス1%
調整後営業利益(Operating Profit):~マイナス2%
調整後1株当たり利益(Earnings Per Share):~1%
キャッシュフロー(Cash Flow):~11億ドル
2021年の通期見通しが2020年と比べて減少あるいは僅かの増加としているのは、2020年がCOVID-19のパンデミックによる需要増があったためとしている。
市場予測との比較
今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、
- 2020年第4四半期の総売上高(Reported Net Sales)は34億6400万ドル、市場予想の35億2700万ドルを下回っている
- 2020年第4四半期の一時項目を除く1株あたり利益(Adjusted Diluted EPS)は0.86ドル、市場予想の0.89ドルを下回っている
となっている。
まとめ
上記の様な決算内容を受けてのケロッグの株価は、
1.91%の下落。同日のダウ工業平均が0.02%の下落、S&P 500が0.17%、NASDAQが0.38%それぞれ上昇したのと比べると下落幅が大きい。売上、一株あたり利益ともに市場予想を下回っているので下落は仕方がないだろう。
前四半期決算(2020年10月29日)からの株価の推移を見てみると、
ダウ工業平均は概ね上昇傾向にあるのに対し、ケロッグは右肩下がりの下落傾向。
理由はあまり判然としないのだが前四半期の決算発表以降の投資格付けが
と下方修正が続いたのが影響しているのかもしれない。
最後に決算発表と同じタイミングで四半期配当のアナウンスをしている。一株あたり@0.57ドルで配当維持。これで7期連続@0.57ドルの配当となった。
ただ同じ発表の中で、
- In addition, the Company’s Board of Directors announced plans to increase the quarterly dividend to $0.58 per share beginning with the second quarter of 2021.
加えて当社の取締役会は、2021年の第2四半期から四半期配当を1株あたり0.58ドルに増やす計画を発表しました
と次四半期の配当増計画(正式発表ではない)について言及している。僅か0.01ドルではあるが、2019年から7期連続配当据え置きから配当増へとなるのは、ある程度キャッシュフローが改善した結果なのかもしれない。株価の下落傾向が気に掛かるところではあるが、配当増に転じる余力があると考えると、ここ最近の株価下落ほど悪くないのかもしれない、と期待込みで思ってしまうが今後株価はどうなるのだろうか。