2021年2月8日のディズニー(DIS)株約5%の上昇について

はじめに

昨日2020年2月8日に自分の所有株であるウォルト・ディズニー(DIS)が

4.88%上昇とダウ工業平均の0.76%、S&P 500の0.74%、NASDAQの0.95%に比べて大幅に上昇していた。

決算発表は2月11日の閉場後に予定されており、その前にこれ程上昇するのは少し不可解に感じられたのでその理由について調べてみた。以下にその内容を整理しておく。


2021年2月8日のディズニー株上昇の理由

調べてみるとアナリストのアップデートや企業からのリリースも無いので「3月中旬にアナハイムのディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークでチケット付きフードイベントを計画」という報道がなされた事が上昇の理由と思われる。

報道の内容を整理してみると

  • ディズニーランドリゾートのプレジデントKen Potroc氏がディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークの20周年を記念して従業員へ送ったレターに記載
  • ディズニーはまだカリフォルニア州によって公園のすべてのアトラクションを完全に再開することを許可されていないので、イベントはテーマパークへの通常の訪問のようにはならない。代わりにゲストに食べ物、飲み物、商品、「慎重に作られた娯楽体験(carefully crafted entertainment experiences)」を提供
  • このイベントは3月中旬から週に数日開催される予定だが、まだ計画段階にあり今後数週間で新しい詳細が明らかになる
  • このイニシアチブと、先月カリフォルニアの外出禁止令が解除された後のダウンタウンディズニーでの屋外ダイニングの最近の再開により、約1,000人のディズニーキャストメンバーが仕事に復帰できるようになる

といった所。正直この内容だけでは昨日の5%近い株価上昇にはならないと思うのだが、限定的再開とはいえ、カリフォルニアのテーマパーク事業回復の始まりを期待させたのだろうか。

同じ米国のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(フロリダ)は2020年7月から段階的に営業を再開しているが、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パーク(カリフォルニア)はCOVID-19の影響で閉鎖されたまま。

また先週にはカリフォルニア州議会の超党派グループが、ディズニーランドや州内の他の大規模なテーマパークの再開を早めることを目的とした法案を提案している。


まとめ

冒頭に上げたように昨日のウォルト・ディズニー株の終値は190.00ドル。過去1年の株価を振り返ってみると、

3月23日の最安値85.76ドルの倍以上。前四半期の決算発表後の138.36ドルから見ても36.8%の上昇となっている。

2020年4月の在職時かつ配当停止前の際にまとめた

新型コロナウイルス下でのディズニー評価あれこれ(2020/4)

では

「個人的には、ディズニーの配当率がもう少し高く(昨日時点で税引前配当率1.81%)、半期ごとの配当でなければ自分の購入検討銘柄にしてもいいのだがなあ。」

と書いてもいたが、その頃もテーマパーク部門の再開による業績・株価を念頭に置いていたと思う。閉鎖しているテーマパーク部門再開の伸びしろを考えると、まだウォルト・ディズニー株は上昇余地があるのかもしれない。今となっては完全リタイアをし追加購入資金が無いし、ディズニー株自体も配当停止となっているので追加購入はいずれにしろ無いのだが。

ウォルト・ディズニーの決算発表は2月11日の閉場後に予定されているので、その際にテーマパーク部門を含めた詳しい状況が判明するだろうが、今後の業績向上を期待させる内容であってくれればいいのだが。配当再開はディズニー・プラスへの投資優先が引き続くだろうから期待は出来ないのだが。

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