はじめに
2020年10月20日に自分の保有しているプロクター・アンド・ギャンブル(PG)の2021年第1四半期決算の発表があった。
自分の所有株の中では所有株数が少なく、配当率もそれ程高くないため重きを置いていない銘柄ではあるのだが、今年は比較的堅調に推移している気がする銘柄。今回の四半期決算はどうだったのか確認しておく。
2021年第1四半期決算概要
以下は、プロクター・アンド・ギャンブルの企業サイトより引用・抜粋。
- 2021年第1四半期の総売上高(Net Sales)は193億1800万ドル、前年同期は177億980万ドルで前年同期比9%の増加
- 2021年第1四半期の一時項目を除いた利益(Diluted Net Core EPS)は1株当たり1.63ドル、前年同期は1.36ドルで前年同期比20%の増加
2021年第1四半期の伸びも以下の様に総じて堅調。
唯一不調だったグルーミング部門も年初来初めて売上高が増加している。
そしてP&Gは2021年の通期見通しに関して以下の様にアップデートしている。
【売上(Sales)】
ちなみに前四半期の決算発表時には、
- Organic Sales Growthが2~4%
- All-in Sales Growthが1~3%
の成長としていたのを上方修正している。
【一株当たり利益(EPS)】
こちらは前四半期の決算発表時には、
- Core EPS Growthが3~7%
- All-in EPS Growthが6~10%
の成長としていたのをアップデートしている。All-in EPS Growthが下方修正されたのは、スライド中にある様に早期債務返済(Early Debt Retirement)が含まれているため。
【現金(Cash)関連】
こちらは前四半期の決算発表時には、
- Free Cash Flow Productivityが90%
- Direct Share Repurchaseが$6~8Bn
としていたのを上方修正している。
市場予測との比較
今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、
- 2021年第1四半期の総売上高(Net Sales)は193億1800万ドル、市場予想の183億4000万ドルを上回っている
- 2021年第1四半期の一時項目を除く1株あたり利益(Core EPS)は1.63ドル、市場予想の1.42ドルを上回っている
となっている。
まとめ
上記の決算発表を受けてプロクター・アンド・ギャンブル(PG)の株価は、
0.4%増と物足りない上昇に留まった。ダウ工業平均が0.4%、S&P 500が0.47%、NASDAQが0.33%それぞれ上昇しているのとあまり変わらない。決算内容からするともっと上昇しても良さそうなものなのだが。
ただ冒頭に書いた様に年初来以下の様に市場に比べて堅調に株価が推移しており、こういった内容もある程度既に株価に織り込み済みなのかもしれない。
配当率は2%台と所有株の中では低いのだが、決算内容からするとしばらくは堅調な株価推移が続きそうなので一安心といったところ。