はじめに
掲題の通り2020年6月第1週の米国市場そして自分の米国株資産は、自分にとっては納得感のないまま上昇を続けていた。1日、2日だと理由もつけにくいが、さすがに1週間続くと当たっているかどうかは別として何らかの理由を考えることはできる。
理由が分からないのは上昇も下落もスッキリしないので、ここで自分なりにまとめておくことにする。
2020年6月第1週の市場動向
6月1日~6月5日のダウ工業平均及びS&P 500(紫の線)の推移は以下の通り。
6月5日の急上昇が目に付くが、それ以外の日も大幅に下がることは無く右肩上がりの1週間。
2020年6月第1週の自分の資産
6月1日~6月6日(米国市場5月31日~6月5日)の自分の資産の推移は以下の通り。
日付(日本) | 円ベース資産 | 前日比 | 減少額 | 累計減少額 | 累計減少率 |
2020/6/1 | 105,292,457 | ||||
2020/6/2 | 107,269,445 | 1.88 | 1,976,988 | 1,976,988 | 1.88 |
2020/6/3 | 109,232,446 | 1.83 | 1,963,001 | 3,939,989 | 3.74 |
2020/6/4 | 112,520,857 | 3.01 | 3,288,411 | 7,228,400 | 6.87 |
2020/6/5 | 115,215,739 | 2.40 | 2,694,882 | 9,923,282 | 9.42 |
2020/6/6 | 120,205,185 | 4.33 | 4,989,446 | 14,912,728 | 14.16 |
市場に比べてやや上昇率が高かったが、これは恐らく自分の所有割合が高く市場の影響を割と受けやすい金融株のシティグループ(C)株が期間中に大きく上昇したためだろう。
後は為替がドル高に振れたのも理由の一つ。
2020年6月第1週主要指標
月の初めということもあり米国の主要指標の発表は多かった。
6/1 (月):
■5月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値):前回39.8、予想40.0、結果39.8
■5月ISM製造業景況指数:前回41.5、予想43.5、結果43.1
6/3 (水):
■5月ADP雇用統計(前月比):前回-1955.7万人、予想-900.0万人、結果-276.0万人
■5月ISM非製造業景況指数(総合):前回41.8、予想44.0、結果45.4
6/4 (木):
■前週分新規失業保険申請件数:前回212.6万件、予想184.0万件、結果187.7万件
■前週分失業保険継続受給者数:前回2083.8万人、予想2010.0万人、結果2148.7万人
6/5 (金):
■5月非農業部門雇用者数変化(前月比):前回-2068.7万人、予想-800.0万人、結果250.9万人
■5月失業率:前回14.7%、予想19.8%、結果13.3%
時間をおいて振り返ってみると、3日の5月ADP雇用統計(前月比)そして5日の5月非農業部門雇用者数変化(前月比)が予想よりかなり良かったことが原因だったのだろう。特に5日の方は市場にとっても予想外だったようで、この発表直後のYahoo! Financeのサイトでは、
STUNNINGという見出しで速報を伝えている。普通はBREAKINGといった単語を使っていたと思うのだが、単語を変えている事もこの結果が予想外であったのを表している。
まとめ
2020年6月第1週に米国市場ひいては自分の資産が上昇したのは、まずは主要な経済指標が予想外に良かったことが原因だろう。そして予想よりも米国の経済回復が早そうだという期待感から株式に資金が流入したため上昇した、という事になるのだろう。
指標だけを振り返って見ると確かに市場が上昇してもおかしくない気はするのだが、一方で
- 米中の対立
- 米国内でのデモ、暴動
といった事態が頭にあり、いくら指標が良くてもこれ程市場が上昇するのは自分にとっては納得するのが難しかった(今でもだが)。経済回復に対する期待が高過ぎる気がするのだがどうなのだろう。
年初来の市場を見てみると、
ダウ工業平均は-5.00%、S&P 500は-3.67%となっている。このままいくとCOVID-19によるロックダウン、そしてその影響から完全に回復していないにもかかわらず、市場はCOVID-19以前の水準に戻る可能性もある。何かスッキリしない。
市場の動きは本当に難しいことを改めて痛感した2020年6月第1週であった訳だが、悩ましいのは今月は自分の定期購入タイミングであること。この今一つスッキリ感のない中で、どの銘柄を購入するのが良いのか、現時点では全く想像がつかない。購入タイミングである6月下旬までには、色々納得感がある状態になっているといいのだが。