はじめに

先週ウォルト・ディズニー（DIS）の状況についてのあれこれを整理したばかり

新型コロナウイルス下でのディズニー評価あれこれ（2020/4）

なのだが、一昨日ディズニーからアップデートがあったので追加情報として整理しておく。

2020年4月8日のウォルト・ディズニーの発表

以下はウォルト・ディズニーの企業サイトより引用・抜粋。

タイトルは「Disney+ Paid Subscriber Count Surpasses 50 Million Milestone（ディズニー・プラスの有料視聴者数が世界で5000万人に）」

Continuing to delight consumers around the world, Disney+ has now achieved another new milestone, with 50 million paid subscribers globally within five months after its U.S. launch.
世界中の消費者を喜ばせ続けているディズニー・プラスは、米国での開始後5ヶ月以内で世界中で5,000万人の有料チャンネル登録者という新たなマイルストーンを達成しました
“We’re truly humbled that Disney+ is resonating with millions around the globe, and believe this bodes well for our continued expansion throughout Western Europe and into Japan and all of Latin America later this year,” said Kevin Mayer, Chairman of Walt Disney Direct-to-Consumer & International. “Great storytelling inspires and uplifts, and we are in the fortunate position of being able to deliver a vast array of great entertainment rooted in joy and optimism on Disney+.”
「ディズニー・プラスが世界中の何百万人もの人々と共感していることを、本当に心から恐縮に思っています。これは、西ヨーロッパ、日本、そしてラテンアメリカ全体への今年の継続的な拡大の前兆になると信じています」とウォルト・ディズニーDTC及びインターナショナルの会長であるKevin Mayerは述べています。「素晴らしいストーリーテリングは刺激を受け、高揚します。私たちは、ディズニー・プラスの喜びと楽観主義に根ざした幅広いエンターテイメントを提供できるという幸運な立場にいます」
In the past two weeks, Disney+ rolled out in eight Western European countries including the UK, Ireland, France, Germany, Italy, Spain, Austria and Switzerland. Additionally, Disney+ became available last week in India, where it is offered in conjunction with the existing Hotstar service, and already accounts for approximately eight million of Disney+’s 50 million paid subscribers.
過去2週間で、ディズニー・プラスは英国、アイルランド、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストリア、スイスを含む8つの西ヨーロッパ諸国で展開されました。さらに、ディズニー・プラスは先週インドで利用可能になり、既存のHotstarサービスと組み合わせて提供され、すでにディズニー・プラス5,000万人の有料加入者のうち約800万人を占めています

まとめ

この発表があったのは米国市場取引終了後のことだったので、昨日のウォルト・ディズニーの株価がどうだったかというと、

と3.39%の上昇。ただし、昨日はS&P 500が1.45%、ダウ工業平均が1.22%それぞれ上昇しているので、大幅に上がったとは言えないかもしれない。

ちなみに4月8日に、ウェルズ・ファーゴのアナリストSteven Cahall氏は、ディズニーをオーバーウェイトからイコールウェイトに格下げし、価格目標を155ドルから107ドルに引き下げている。基本的には新型コロナウイルスによるテーマパーク閉鎖の影響に関する懸念のため、で、ディズニー・プラスの成長はこれから2年間のテーマパークへの入場者数減を相殺するのに十分ではないと述べている。

先週もテーマパーク部門の不安要素から格下げがあったディズニーだが、このディズニー・プラスの有料視聴者数のペースはその想定内だったのだろうか。5,000万人に到達したこのペースは予想よりかなり早いだろう。というのもディズニー・プラスを発表した2019年4月当初の目標として、加入者の目標を6000万～9000万人としていたが、サービス開始から1年も経たない内にそれに近付いている。

短期的にはテーマパーク閉鎖の影響は避けられないだろうが、このディズニー・プラスの好スタートが、中長期的には好影響をもたらすことになりそうな気がする。