はじめに
楽天証券口座の情報を確認していたら、手持ち株の一つであるウォルト・ディズニー(DIS)による21世紀フォックスの買収のお知らせが入ってきた。
これはウォルト・ディズニーが21世紀フォックスを買収するので、自分が所有している株には特に影響はないのだが、今後のために情報を整理しておく。
買収完了までの経緯
2017年11月6日:
ウォルト・ディズニーが21世紀フォックスの映画エンターテイメント、ケーブルエンターテイメント、20世紀フォックス 、 FXネットワーク 、 ナショナルジオグラフィックなどの直接放送衛星部門を買収することをルパート・マードックと交渉中であるとCNBCが報じた
2017年12月14日:
ウォルト・ディズニーは21世紀フォックスを524億ドルの株式で買収するという最終合意を発表し、米国司法省反トラスト局の承認待ち状態に
2018年2月12日:
CNBCは、ウォルト・ディズニーと21世紀フォックスの契約にもかかわらず、コムキャストがウォルト・ディズニーの買収価格524億ドルを上回る行動を起こす可能性があると報じた
2018年6月13日:
コムキャストはディズニーに買収される予定の21世紀フォックスの資産に対して650億ドルのオファーを行う
2018年6月20日:
ディズニーとフォックスは、以前の合併契約を修正しディズニーのオファーを713億ドル(コムキャストの650億ドルオファーの10%プレミアム)に増額するとともに、株主に株式ではなく現金を受け取るオプションを提供
2018年6月27日:
米国司法省は、フォックスの22の地域スポーツチャンネルを売却することを条件に、ディズニーに独占禁止法の承認を与える
2018年7月19日:
コムキャストは21世紀フォックスに提案していた娯楽部門の買収から撤退すると発表
その後、各国/地域からの合意、承認の取り付けを経て、2019年3月12日にディズニーは2019年3月20日にフォックスとの契約を締結することを発表。それが冒頭のお知らせにつながっている。
昨年は自分が持っていたAT&T(T)がタイム・ワーナー(TWX)を買収しているのだが、この買収も根底で目指すところは同じで、メディアと通信の融合だろう。ネットフリックスなどのストリーミング配信が台頭するにつれて、ケーブルテレビ加入者が減少していることを受けての対応だろう。ちなみにこの3月25日にはAppleも新しい動画ストリーミングサービスを発表するのでは、と言われている。
ウォルト・ディズニーについて
そもそもグローバルでのウォルト・ディズニーについて簡単に。
主要事業は4つ。
- メディアネットワークス事業:
ケーブルと放送テレビネットワーク、テレビ制作と配信オペレーション、家庭用テレビ局、並びに無線ネットワークとステーションなど - パーク・リゾート事業:
ウォルト・ディズニー・イメージング・ユニットは、新しいテーマパークのコンセプトとアトラクション、及びリゾートのプロパティを設計・開発及び運営 - スタジオ娯楽事業:
ライブアクションとアニメーションの動画、ダイレクトビデオコンテンツ、音楽レコーディング、ライブステージ演奏などを制作・取得し、主にモバイルプラットフォーム、書籍、雑誌、漫画のゲームを開発・出版する - ダイレクト・トゥ・コンシューマーと国際事業:
商品の直接販売及び国際事業
またダウ工業平均の構成銘柄の一つでもある。
これを受けてどうするか
自分の持っているウォルト・ディズニーの株は150株(2019年3月)であり、約17,000ドル程度。実際の購入に費やした金額は、11,760ドルなので約5,000ドル、取得価額比で約40%はプラスになっている。
全体のポートフォリオに占める割合は少なく、ここ数年の株価もそれほど悪くはない
のだが、配当率が1.5%程度であるのが、ここ最近自分が配当重視である点からあまり購買意欲をそそらない。
ということで、ウォルト・ディズニーが21世紀フォックスを買収という情報を再確認してみたが、自分のポートフォリオ状態、バイアンドホールド/長期投資というスタイル、配当重視の点から、現時点でこの情報を得たからと言って、自分に取って積極的にDISを購入するだけの理由にはならないので、ウォルト・ディズニーを買い足すという事は直近ではなさそうだ。
それよりも記事をまとめていてAT&Tの扱いをどうするかの方が気になってきた。こちらは自分のポートフォリオに占めている割合が大きいし、3月は定期購入のタイミングでもあるので。