はじめに
昨日2019年10月29日は自分の所有しているケロッグ(K)の2019年第3四半期決算発表があった。前月の購入時にはケロッグにするかエクソン・モービル(XOM)にするか迷って結局エクソンを購入したのだが、ケロッグの決算内容はどうだったのか。
2019年第3四半期決算概要
以下の情報はケロッグの企業サイトより引用・抜粋。
- 2019年第3四半期の総売上高(Net Sales)は33億7200万ドル、前年同期は34億6900万ドルで前年同期比2.8%マイナス
- 2019年第3四半期の一時項目を除く1株あたり利益(Adjusted Diluted EPS)は1.03ドル、前年同期は1.06ドルで前年同期比2.8%マイナス
- 2019年第3四半期の純利益(Net income attributable to Kellogg Company)は2億4700万ドル、前年同期は3億8000万ドルで前年同期比35%マイナス
- 2019年通期見通しは前回とほぼ変わらず
まとめ
主要な数値だけ見ると前年同期比マイナスが多かったのだが、昨日の米国市場閉場後のケロッグの株価は、
と約3%の上昇。昨日のダウ工業平均がマイナス0.07%、S&P 500がマイナス0.08%だったことを加味すると予想外の上昇と言える。
この理由は以下の様に総売上高とEPSが市場予想を上回ったことが大きかったのだろうか。
- 2019年第3四半期の総売上高(Net Sales)33億7200万ドルは、市場予想の33億5000万ドルを上回っている
- 2019年第3四半期の一時項目を除く1株あたり利益(Adjusted Diluted EPS)1.03ドルは、市場予想の0.91ドルを上回っている
特に1株あたり利益が市場予想よりかなり上振れしている。
また、総売上高の減少はDivestiture(資産売却)による部分も大きい。これはケロッグの計画通りで、スティーブ・カイラン最高経営責任者(CEO)が、
“Our reshaped portfolio is doing what it is intended to do, focusing on our higher growth categories and markets,”
と述べているように主力分野にリソースを集中するという点から中長期的視点ではよい方向だと思う。
とはいえ、前四半期の決算発表後の株価は、
63.63ドルだったことを考えると、昨日の上昇も含めこの3ヶ月で株価はやや下落していたことになる。前四半期の決算内容もそれほど悪くは無かったのだが、この3ヶ月では株価は伸び悩んでいた。
こういった事を考えると、次回のケロッグ株の購入はどうなのだろう。
年初からの株価チャートは、
と上昇はしているが、その上昇幅はS&P 500やダウ工業平均ほどではない。また、過去5年を見てみると、
何とも判断しづらい動きをしている。
前回、今回の決算発表の内容からすると、最悪の時期は脱しつつあるような気もするのだがどうだろう。次回購入予定の2019年12月に再度この決算内容とその後の細かい情報を加味して、購入検討に組み入れるか検討するべきか。