はじめに
先月3月25日(金)にAT&T(T)から発表されたワーナーメディアの分離に関する最新情報を以下でまとめたが
楽天証券でのAT&Tの取り扱いがどうなるかは不明であった。
本日楽天証券からAT&Tのワーナーメディアの分離に関する情報が提供されたので、以下にまとめておく。
2022年4月7日の楽天証券からの情報
以下が楽天証券から提供されたAT&Tのワーナーメディアの分離に関する情報。
前回のAT&Tの発表では
- The record date for the stock dividend is the close of business on April 5, 2022
株式分割基準日は2022年4月5日の取引終了時点です
と株式分割基準日はアナウンスされていたが、株式分割に権利付最終売買日/権利落ち日は不明だった。それが今回の楽天証券の情報で権利付最終売買日が現地時間4月8日、権利落ち日が現地時間4月11日となることが明らかになった。
また現地ではこのスピンオフに関してAT&Tの株主は4月4日から
- AT&Tの株主がAT&TのNYSEティッカーシンボル「T」でAT&T普通株式を売却する場合、株主はAT&T普通株式およびWBD普通株式を受け取る権利の両方を売却することになる
- AT&Tの株主が一時的なNYSEティッカーシンボル「T WI」でAT&T普通株式を売却する場合、株主はAT&T普通株式を売却するが、WBD普通株式を受け取る権利は保持することができる
- AT&Tの株主は一時的なNasdaqティッカーシンボル「WBDWV」を使用して、AT&T普通株式を保持しながら、WBD普通株式を受け取る権利を売却することができる
といった売却が出来たのだが日本ではそこまでは出来なかった。自分の場合はいずれにせよ分離後にそれぞれの株価や配当を確認してから対応を考えるというスタンスなのであまり関係ない。
まとめ
明日4月8日の米国市場終了前までにAT&T株を保持していれば、1株あたりWarner Bros. Discovery(WBD)株 約0.24株を受け取れるという事が判明した。実際のWBD株の入庫には処理の関係で多少時間がかかるだろう。
それよりも気になるのはスピンオフが完了してからのAT&T株とWBD株がどうなるかという点。実際の株価は4月8日の取引が終わって更にスピンオフに伴う調整が入るので分からないのだが、参考までに過去5日間のAT&Tの株価の動きを見てみる。
4月4日は自分がある程度想定した通り開場と共に市場に比べて売りがかさみ大きく値を下げたのだが、その後持ち直し市場を上回るパフォーマンスが続いている。まだ4月7日と4月8日の2日間取引があるので分からないが、これまでの動きを見ると想定していた程AT&T株の売りがかさむことは無いのかもしれない。
今のところは少し安心だが、実際に取引が完了した後のAT&T及びWBD株がどう動くかについては注意しておきたい。スピンオフ完了後に大きく値を下げることが無いといいのだがどうなることやら。