【為替は大幅ドル安だが持ちこたえた月】2024年7月末米国株資産

投資開始からの期間

2001年7月から数えて277ヶ月目(23年1ヶ月目)。


資産動向考察

2024年7月末の円ベース資産は以下の通り。

2024年7月末の円ベース資産は前月末に比べて約70万円(約0.4%)の減少。ただ7月には米国株配当金の100万円を生活費に充当しているため、それを考えると円ベースの前月比ではあまり変わらず。

2024年7月の市場推移

【ダウ工業平均】

2024年6月末終値:39,118.86

2024年7月末終値:40,842.79

2024年6月末/7月末終値差異:4.41%上昇

【S&P 500】

2024年6月末終値:5,460.48

2024年7月末終値:5,522.30

2024年6月末/7月末終値差異:1.13%上昇

【NASDAQ】

2024年6月末終値:17,732.60

2024年7月末終値:17,599.40

2024年6月末/7月末終値差異:0.75%下落

2024年7月の米国株式市場はダウ工業平均が4.41%、S&P 500が1.13%上昇、NASDAQ総合が0.75%下落とまちまち。先月2024年6月はダウ工業平均が1.12%、S&P 500が3.47%、NASDAQ総合が5.96%いずれも上昇していたのと比べると、大型ハイテク銘柄の影響が多いNASDAQ総合、S&P 500が不調でダウ平均が堅調だったのが目立つ。

7月にあった主な出来事

  • ドル円為替レートが大幅ドル安

前回2024年6月末(28日)時の資産まとめ時には1ドル=160.83円だったドル円為替レートが2024年7月31日には1ドル=149.98円と150円を割って取引を終えており、前月に比べて1ドルあたり10.95円、割合で言うと6.80%の大幅ドル安となった。

理由は後述するようなCPI結果FOMC会合による9月の利下げ観測の高まりに加えて、7月31日に日銀政策決定会合で政策金利(無担保コール翌日物レート)を0〜0.1%から0.25%に引き上げる追加利上げを決めたため。

自分が投資を始めた2001年7月以来23年間の月間ドル円為替レート変動割合を調べてみると

  1. 2016年11月:9.21%のドル高(104.82円から114.47円、9.65円)
  2. 2009年12月:7.86%のドル高(86.25円から93.03円、6.78円)
  3. 2022年11月:7.63%のドル安(148.71円から137.36円、11.35円)
  4. 2009年2月:7.54%のドル高(90.09円から96.88円、6.79円)
  5. 2016年2月:6.91%のドル安(121.06円から112.69円、8.37円)
  6. 2024年7月:6.80%のドル安(160.83円から149.98円、10.95円)

と単月での変動割合では6番目の大きさに留まっており、これまで経験の無かった変動ということでもない。

とはいえこの大幅な為替変動が単月で終わるのか、それともドル安傾向が更に続くのかという点は来月以降も見てみないと分からない。個人的には昨年末時点で2024年になってドル安が進むと思っていた事態にはならず、今年前半は逆にドル高となっていたので昨年末の1ドル=141.06円よりはいずれドル安になるのではと思っているのだがどうだろうか。

  • 米国企業の四半期決算が本格化

7月半ばから米国企業の主に4~6月期決算が本格化。詳しくは調べていないが、大型ハイテク銘柄の決算は市場予想に比べて不調だった印象があり(無論好結果の企業もありその際ハイテク銘柄は上昇)、それが7月後半のNASDAQ総合、S&P 500の低調の一因であったと思っている。一方で、いわゆるディフェンシブ銘柄はまずまずの決算/株価だった印象があり、8月以降もその傾向が続くのかが注目される。

と思っていたのだが8月頭に市場が大きく動いたため四半期決算の結果だけでの方向性が見えなくなっているのが現状。

2024年7月11日の米国株式市場取引前に2024年6月の米消費者物価指数が発表された。結果を受けて利下げ観測が高まったこともあって、大型ハイテク銘柄から中小型株にシフトする動きやドル円為替が大きくドル安(1ドル=161円台から159円台)となっている。

今にして思えばこのCPI結果が大型ハイテク銘柄の株価下落、ドル円為替のドル安傾向という7月の流れを作った様な気がする。ただし繰り返しになるが8月に入ってからの市場大幅下落であくまで7月までの一時的なものに留まり先行きは判らない。

2024年7月30日、31日に開催されたFOMC会合は概ね市場の予想通りに金利据え置き、9月に利下げの可能性大といった内容であったため、FOMC発表及びパウエル議長の会見で株式市場には大きな変動はなく、ドル円為替はドル安が加速する結果となった。

ちなみにFOMC会合では株式市場に大きな変動はなかったものの、この日は米半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が決算で通期の人工知能(AI)向け半導体の売上高見通しを上方修正したことを受けてハイテク銘柄が上昇し、既述のチャートの様にNASDAQ総合、S&P 500がが大きく上昇していた。

ポートフォリオ

2024年6月末と7月末の自分の米国株ポートフォリオは以下の通り。

【2024年6月28日】

【2024年7月31日】

2024年7月に10%を超える上下動のあった銘柄は以下の4銘柄。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY):14.5%上昇

チャーター・コミュニケーションズ(CHTR):27.0%上昇

フィリップ・モリス(PM):13.6%上昇

ワーナーブラザース・ディスカバリー(WBD):16.2%上昇

第1四半期決算を受けて低調だったブリストル・マイヤーズが7月の第2四半期決算を受けて大きく上昇。ワーナーブラザースはNBA放映権の入札に失敗(現在控訴中)したものの、その前に資産売却などの報道があったために久々に上昇している。

2024年7月は所有27銘柄中上昇が25銘柄、下落が2銘柄、ポートフォリオ全体では前月比資産額が4万9600ドル、割合では4.19%の増加とダウ工業平均の月間上昇率には及ばないもののS&P 500、NASDAQ総合は上回るパフォーマンスとなった。


為替

先月終値:2024年6月28日 1ドル=160.83円

今月終値:2024年7月31日 1ドル=149.98円

2024年7月末のドル円為替レートは前月に比べて1ドルあたり10.95円、割合で言うと6.80%のドル安。詳しくは既述部分を参照。


まとめ

累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)

米国株:189,180,560円

外貨MMF:54,805円

USドル:2,218,636円

日本円:2,104,464円

資産:193,558,465円

累計損益(累計投資と資産より):113,558,465円/141.9%

累計引落額:12,500,000円(今月100万円を生活資金に充当)

2024年7月は円ベースの資産ではやや減少、ドルベースの米国株資産は約5万ドル近い増加となった。これは生活費に充当するため配当金100万円を楽天証券の口座から引き落としたことと、ドル円為替レートが前月比で6.8%ドル安となったため。しかし為替の大幅ドル安を米国株資産の増加(4.2%)でほぼカバーし、前月末と同様円ベースで1.9億円台を維持できたので、全体としてはまずまず満足のいく月だったと言える。あくまで7月末時点では、なのだが・・・。

問題なのは7月末までの状況から8月に入ってからの状況は大きく変わったかもしれない点。8月初めの市場急落は、時間の経過と共にやや安定したようにも見えるが、米消費者物価指数の様なFRBの政策に影響を及ぼす可能性の高い重要経済指標の結果や、8月22日~24日のジャクソンホール会議でのFRBパウエル議長の発言次第では一波乱も二波乱もあることだろう。

次回2024年8月の資産まとめの際に、8月前半の市場急変やドル円為替変動を上手く乗り切った月だったと記述出来るといいのだが。

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