はじめに
掲題の通り2024年7月29日(月)から8月2日(金)の1週間/5営業日で自分の米国株投資資産が円ベースで約1450万円減少してしまった。
非常に気は進まないが、以下資産の変動及び期間中の市場の動きを確認していくことにする。
2024年7月29日週の資産変動
米国株式市場
S&P 500 | 前日比 | DOW30 | 前日比 | NASDAQ | 前日比 | |
2024/7/26(金) | 5,459.10 | 40,589.34 | 17,357.88 | |||
2024/7/29(月) | 5,463.54 | 0.08% | 40,539.93 | -0.12% | 17,370.20 | 0.07% |
2024/7/30(火) | 5,436.44 | -0.50% | 40,743.33 | 0.50% | 17,147.42 | -1.28% |
2024/7/31(水) | 5,522.30 | 1.58% | 40,842.79 | 0.24% | 17,599.40 | 2.64% |
2024/8/1(木) | 5,446.68 | -1.37% | 40,347.97 | -1.21% | 17,194.14 | -2.30% |
2024/8/2(金) | 5,346.56 | -1.84% | 39,737.26 | -1.51% | 16,776.16 | -2.43% |
-112.54 | -2.10% | -852.08 | -2.14% | -581.72 | -3.47% |
週間でみれば米国株式市場は7月31日の上昇があったため思ったよりは悪くないパフォーマンス。7月30日にS&P 500、NASDAQ総合の下げが大きかったのはエヌビディア(NVDA)が7.04%下落したことが大きいだろう。
8月に入ってからの下げがきついのは、8月1日はISM指数、2日は雇用統計といった米経済指標が軟調だったことで景気後退感が強まったことと決算などからAI関連大型ハイテク銘柄の大きく下落したことが重なっているためだろう。
自分の米国株ポートフォリオ資産及び円資産
米ドル資産 | 前日比 | 円資産 | 前日比 | |
2024/7/26(金) | 1,234,351.30 | 194,136,097 | ||
2024/7/29(月) | 1,225,647.56 | -0.71% | 194,150,338 | 0.01% |
2024/7/30(火) | 1,238,092.73 | 1.02% | 189,949,909 | -2.16% |
2024/7/31(水) | 1,234,759.20 | -0.27% | 190,437,370 | 0.26% |
2024/8/1(木) | 1,225,280.65 | -0.77% | 186,900,429 | -1.86% |
2024/8/2(金) | 1,193,692.63 | -2.58% | 179,672,252 | -3.87% |
-40,658.67 | -3.41% | -14,463,845 | -8.05% |
期間中の自分の資産はドルベースでは約4万ドル、円ベースでは掲題の通り約1450万円減少。
ポートフォリオに大型ハイテク銘型のない自分のドルベース資産ではあるが、NASDAQ総合よりはマシなものの、S&P 500とダウ工業平均は下回るパフォーマンスとなってしまっている。これは後述するポートフォリオに占める割合の高いシティグループ(C)株が冴えなかったため。
そして7月30日の米国株資産が上昇しているのに対して円ベースの資産が大きく凹んでいるのは7月31日の日銀政策決定会合での利上げ決定のため。ここで円ベース資産としているのは7月30日の米国市場閉場後ではあるが、7月31日の日銀政策決定会合以降のデータとなっているためこのような結果となっている。
ドル円為替
ドル円為替 | 前日比 | |
2024/7/26(金) | 153.72 | |
2024/7/29(月) | 154.01 | 0.19% |
2024/7/30(火) | 152.76 | -0.81% |
2024/7/31(水) | 149.98 | -1.82% |
2024/8/1(木) | 149.36 | -0.41% |
2024/8/2(金) | 146.54 | -1.89% |
-7.18 | -4.90% |
ドル円為替は前週末は1ドル=153円台だったのだが、今週末では1ドル=146円台となり5%に近いドル安となっている。
既述の通り7月31日は日銀政策決定会合結果を受けて大きく為替が動き、8月2日は同日発表された7月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大きく下回ったことから9月の利下げ幅が従来予想の0.25%ではなく0.5%の引き下げとなる観測が強まり、ドル円金利差が縮小するとの思惑からドルが売られ円が買われる流れとなったものと思われる。
米10年債利回り
10年債 | 前日比 | |
2024/7/26(金) | 4.20 | |
2024/7/29(月) | 4.17 | -0.71% |
2024/7/30(火) | 4.15 | -0.48% |
2024/7/31(水) | 4.09 | -1.45% |
2024/8/1(木) | 3.99 | -2.44% |
2024/8/2(金) | 3.80 | -4.76% |
-0.40 | -10.53% |
米10年債の利回りは週間で0.40、約10%の低下となり、これは2020年3月の新型コロナウイルス時以来で最大の下げ幅となったとのこと。
自分の所有している米銀株の動き(シティ、JPモルガン)
C | 前日比 | JPM | 前日比 | |
2024/7/26(金) | 65.18 | 212.24 | ||
2024/7/29(月) | 64.30 | -1.35% | 210.85 | -0.65% |
2024/7/30(火) | 65.87 | 2.44% | 215.19 | 2.06% |
2024/7/31(水) | 64.88 | -1.50% | 212.80 | -1.11% |
2024/8/1(木) | 63.28 | -2.47% | 207.96 | -2.27% |
2024/8/2(金) | 58.76 | -7.14% | 199.14 | -4.24% |
-6.42 | -10.93% | -13.10 | -6.58% |
下げ幅に違いはあるものの傾向は同じ。そして7月30日以外は概ね先に挙げた米国10年債の利回りに連動した動きとなっている。
自分はシティグループ株を5750株所有しているため、期間中で約37000ドルの下落。上述した自分の米国株資産減少4万ドル強の大部分がシティの下落によるものであったことが判る。
まとめ
以上この1週間の自分の資産減少と市場の動きを中心に確認してみた。1週間というよりは特に8月に入ってからの下げがきつかった。
期間中に米株式市場が大きく下落した理由は重複する部分もあるが、
- 8月に入ってからの米経済指標が予想より軟調で景気後退の可能性が取り沙汰され、9月の米利下げ幅が従来の0.25%から0.5%が有力となった
- 期間中AI関連大型ハイテク銘柄が決算などを受けて総じて大きく下落した
- 株式を売って債券に投資する流れが加速し、米10年債の利回りが大きく低下した
- 債券利回りの低下に伴い銀行株も軟調となった
- ハマス幹部が暗殺され、地政学的リスクが高まった
- 日銀政策決定会合で政策金利を0.25%利上げした
といった要因が重なったためと思われる。
そして期間中自分の資産が大きく減少したのは
- ドルベースでは、ポートフォリオに占める割合の大きいシティグループの下げが大きかった(40,658.67ドル減少中シティの減少が36,915ドル。割合では約90%となる)
- 円ベースでは、日米の金利差縮小が意識され週間で4.9%のドル安となったためドルベース資産の減少に加えて円資産の減少が加速した(ドルベース資産減で600万円、為替で850万円減といったところか)
が主な要因。
問題はこれら米株式市場の下落、自分の資産減少がどこまで行くのかが不透明なところ。特にドル円為替は現状ではようやく昨年末に想定した通りドル安傾向となる可能性が高いだろう。そして確認したようにドルベースでの下落の9割を占めたシティ株がどこまで下落してしまうのか。逆に言うとシティの下落が無ければ自分のポートフォリオは米株式市場に比べてまだマシであるため、何とか持ちこたえて欲しいものだ。
最後にこれまで何度か書いたことがあるが、こういう大きな下落局面は長年投資をしていれば起こり得る。そして下落したとはいえ昨年2023年末のドルベース資産約109万ドルより10万ドル、円ベース資産約1億5600万円より約2300万円は増えていることを認識してパニックにならずに今まで通り長期投資/バイアンドホールドのスタンスで我慢し続けることにしよう。とはいえ来週の動きがどうなるかを戦々恐々としているのだが・・・。ドル資産の減少と為替ドル安の負の相乗効果はキツイなあ。