はじめに
自分の所有株であるシティグループ(C)は2024年1月13日(金)に2023年第4四半期の決算発表を控えているのだが、それに先んじて1月10日(水)の時間外後にSEC(証券取引委員会)へ書類を提出及び企業ページに最高財務責任者(CFO)Mark Mason氏のメッセージを掲載し、2023年第4四半期の決算で特別費用と引当金を計上することを開示した。
以下その内容について確認しておく。
2024年1月10日のシティグループ発表
以下はシティの企業サイトより引用・抜粋。
【序文】
- 本日シティは2021年および2022年の5つの中核事業の修正財務結果を反映した2021年第1四半期から2023年第3四半期までの四半期決算に加え、2023年第4四半期に影響を与える項目を含む財務情報を開示しました
- 両方について追加の背景をいくつか説明し、それらが今週金曜日に予定されている収益発表とどのように関連するかを説明します
- 当社は予定されている決算発表日前に四半期決算に関する情報を提供することはほとんどありませんが、これは信頼性を構築し、社員を含む利害関係者に対して透明性を保つという当社の取り組みにおける賢明な一歩であると考えました
【第4四半期に影響を与える事項】
- 以下の費用・引当金を計上
- ロシアの政治的・経済的不安の長期化に備え、引当金を5億8000万ドル積み増し
- アルゼンチンの対外債務返済を維持する能力に影響を与える可能性のある、一般的な経済動向、通貨切り下げ、地政学的リスクに基づくリスクをカバーするため、7億2000万ドルを計上
- ペソ切り下げ後のアルゼンチンの第4四半期の収入損失として約8億8000万ドルを計上
- 大規模な組織再編に関連して、従業員への退職金を含む7億8000万ドルのリストラ費用を計上
- シリコンバレー・バンクとシグネチャー・バンクの破綻で流出した連邦預金保険公社(FDIC)の基金を補充するため、約17億ドルの費用を計上
- これらの項目は当社の2023年の業績にとって重要ですが、当社は引き続き2023年の経費見通し(FDICおよび売却を除く)及びすべての中期目標を達成するために順調に進んでいます
【主要5事業の過去2年間の業績】
- 新しい運営モデル(Services/Markets/Banking/Wealth and U.S. Personal Banking/All Otherの5事業部)に合わせて業績の透明性を高めるために、2023年第4四半期の決算から財務報告構造を変更しました
- 本日行われた財務開示にはこれら新しい運営モデルの下に、2021年と2022年の通期業績、および2021年第1四半期から2023年第3四半期までの各四半期の過去の財務情報の概要が含まれています
まとめ
シティグループは年明け早々の投資格付け上方修正で好調だったのだが、週が変わった今週からは市場(S&P 500)の上昇に対して下落が続いている。
今日のシティ株も上記発表を受けて下がるのだろう(これを書いている時間前取引では約1.5%の下落)。そして今週13日(金)に発表される2023年第4四半期決算発表で持ち直してくれるのか、それとも下落基調が加速するのか不安が募る。本日の事前発表で悪材料が出尽くしているといいのだが。