2022年9月発表の米消費者物価指数で米市場急落(2022/9)

はじめに

2022年9月13日(水)に2022年8月の米消費者物価指数(CPI:Consumer Price Index)が米労働統計局から発表された。

2022年8月の米資産についてまとめた際

「9月13日に発表される8月の消費者物価指数(CPI)、そしてそれを加味しての9月21日のFOMCでの政策金利を受けて市場がどうなるかに注目」

と書いていたが、CPIの結果だけで自分が想定していた以上に市場が大きく下落してしまった。

以下、米消費者物価指数発表の内容とそれを受けての米国市場の動きを確認し整理しておく。


2022年9月13日米労働省労働統計局(U.S. Bureau of Labor Statistics)発表の2022年8月消費者物価指数(CPI)

以下の情報は米労働省労働統計局の発表資料より引用・抜粋。

  • 2022年8月の前月比消費者物価指数(季節要因調整済)は0.1%上昇、市場予想は0.1%の低下

  • 2022年8月の前年比消費者物価指数(季節要因調整済)は全品目では8.3%上昇、市場予想は8.1%の上昇。変動の大きい食品及びエネルギーを除くと前年比6.3%上昇、市場予想は6.1%の上昇

  • 家庭用食品(Food at home)は前年比13.5%上昇で1979年3月以来の伸び率。2022年7月は前年比13.1%上昇
  • 電気代(Electricity)は前年比15.8%上昇で1981年8月以来の伸び率。2022年7月は前年比15.2%上昇
  • 住居費(Shelter、主に家賃。サービス分野で最大の構成要素でCPI全体の約3分の1を占める)は前年比6.2%上昇で1991年2月以来の伸び率。2022年7月は5.7%上昇

全品目の前年比消費者物価指数(季節要因調整済)はガソリン価格の下落により前月よりやや下がったものの、変動の大きい食品及びエネルギーを除くと前月、前々月の横ばいから再び上昇。市場予想も上回る上昇振りとなっている。


同日の米国市場

2022年8月米消費者物価指数が発表された2022年9月13日の米国市場は

いずれも大きく下落。CPIが市場予想を上回る数値となったことで、ここ最近のデータではインフレ鎮静化の兆しが見えてきたとも思われていたのだが、まだインフレ圧力は予想よりも強いと市場に認識され、連邦準備制度理事会(FRB)が引き続き積極的な利上げを行い景気減速となる可能性が意識されたことが原因だろう。

そしてCPIの発表があった直後のドル円為替は

FRBの積極的な利上げが意識され、日米金利差が更に拡大するとの見通しから一気に2円程度のドル高となっている。その後日銀が市場参加者に相場水準を尋ねる「レートチェック」を実施したとの報道がなされ、為替介入の可能性が取りざたされたことでややドル安となり不安定な為替相場となっている。


まとめ

8月の消費者物価指数は市場予想を上回り前月比でも上昇と、最近の各種データではややインフレ傾向に鎮静の兆しが見られていたのとは異なり、未だインフレ圧力が強いという結果となったことから、FRBがより積極的な利上げを行うのではという観測から市場は大幅下落となった。

自分も最近の米データではインフレが落ち着き始めたたかなと感じていただけに、今回発表のCPIデータは予想外。そしてこれ程大きく米市場が下落したのも予想外。

まだまだ米国の積極的な利上げが続き、それに伴い今後の米国市場は冴えない状況が続くことが予想される。米国での利上げから為替がドル高になっているため円ベース資産での影響はある程度相殺されているのだが、ドル資産の減少が気に掛かる。今回の下落で来週のFOMCで予想される利上げが既に市場に織り込み済みになり、FOMC結果で更に市場が大きく下落する様なことが無ければいいのだが。

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