フィリップ・モリス2022年第3四半期決算(2022/10)

はじめに

2022年10月20日(木)には自分の所有銘柄の一つであるフィリップ・モリス(PM)の2022年第3四半期決算発表があった。同日には他にもフィリップ・モリスから株価に影響がありそうな発表が

フィリップモリス(PM)の買収関連アップデート(2022/10)

フィリップ・モリスが米IQOS販売権取得(2022/10)

と2つあったので、決算内容が株価へ及ぼした影響を判断するのは難しい。

ともかく以下にフィリップ・モリスの決算内容を確認し整理しておく。


フィリップ・モリス2022年第3四半期決算発表概要

以下の情報は、フィリップ・モリス・インターナショナルのサイトより引用・抜粋。

  • 2022年第3四半期の純収入(Net Revenues)は80億3200万ドルで、為替や買収を除いて前年同期比6.7%増加
  • 2022年第3四半期の調整後営業利益(Adjusted Operating income)は33億3000万ドルで、為替や買収を除いて前年同期比4.4%増加

  • 2022年第3四半期の調整後希薄化1株あたり純利益(Adjusted Diluted EPS)は1.53ドルで、為替の影響を除くと前年同期比8.2%増加

  • 2022年第3四半期のタバコ製品(Cigarettes)と加熱式タバコ製品(Heated Tobacco Units)の出荷量は、タバコ製品が前年同期比1.7%の減少、加熱式タバコ製品が前年同期比17.1%の増加。トータルでの出荷量は0.6%の増加

2022年通期見通し

2022年通期の見通しは以下の通り。

前四半期(2022年7月)よりも見通しが上方修正されている項目は以下の通り。

  • 出荷量成長率:2~3%(前回は1.5~2.5%)
  • 売上成長率:6.5~8%(前回は6~8%)

前四半期(2022年7月)よりも見通しが下方修正されている項目は以下の通り。

  • 営業利益成長率:-50~0bps(前回は0~50bps)
  • 調整後希薄化1株あたり利益:5.22~5.33ドル(前回は5.23~5.34ドル)
  • 加熱式タバコ出荷量:890~910億ユニット(前回は900~920億ユニット)

市場予想との比較

今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、

  • 2022年第3四半期の純収入(Net Revenues)は80億3200万ドルで、市場予想の72億2500万ドルを上回っている
  • 2022年第3四半期の調整後希薄化1株あたり純利益(Adjusted Diluted EPS)は1.53ドルで、市場予想の1.38ドルを上回っている

となっている。


まとめ

上記の様な決算内容を受けてフィリップ・モリス株は

1.67%の下落。同日の米国市場も

いずれも下落しているがそれよりも下落率が高くなっている。

市場予想は上回ったものの通期見通しを引き下げている項目があった点や、決算以外の発表も株価に影響したかもしれない。ただ決算発表翌日のフィリップ・モリス株も

市場よりは少ない幅だが上昇しているので一応決算は無難に乗り切ったと言える気がする。

年初来の株価は

マイナスではあるものの市場(S&P 500)に比べると良いパフォーマンス。

今後だがフィリップ・モリスは米国外での事業が中心のため

最近のドル高のために一株当たり利益等に逆風となっている点が気掛かり。何とか市場に比べて良い株価が今後も続いてもらいたいものだ。

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