米ウォルマートが一部店舗でタバコ販売中止を発表(2022/3)

はじめに

昨日2022年3月28日(月)の米国市場は

終盤にかけて上昇し主要3市場いずれも前日比上昇している。

そんな中自分の米国株資産は割合の多いシティグループ(C)、エクソン・モービル(XOM)、アルトリア・グループ(MO)が振るわなかったこともあり

0.94%の下落。

シティはここ最近振るわず、エクソンはウクライナ情勢や中国でのCOVID-19拡大に伴い上下動が大きいので下落してもあまり不思議には思わないのだが、アルトリア・グループの

3%近い下落は何らかの明確な理由があるだろうと思い調べたところ、掲題の件が原因だったようだ。以下にその内容について整理しておく。


2022年3月28日のウォルマートの発表と報道

ウォール・ストリート・ジャーナルが関係者の話として報道した後にウォールマートが広報を通じて報道各社に発表した、というのが情報伝達の時系列らしい。

以下の内容は各社報道より引用・抜粋。

  • ウォルマートはカリフォルニア、フロリダ、アーカンソー、ニューメキシコなどの各州にある一部店舗でタバコを売り場から撤去する計画
  • 発表資料によると、ウォルマートは効率的な事業を運営しつつ顧客ニーズに応える方法を常に検証しており、その対象をタバコ分野に絞る作業の結果一部店舗でタバコ販売を打ち切る経営判断に至ったとのこと
  • ウォルマートは米国内4700店舗のうち、何店舗がタバコ販売をやめるかについては明らかにしていない
  • またウォルマート広報によると全面的にタバコ販売を中止する計画はないとのこと

発表を受けてアルトリア・グループはブルームバーグの取材に対し広報が以下の様にコメントしている。

  • 小売業者は販売したい製品を選択する権利があります
  • 私たちは全国の20万を超える小売業者との関係を大切にしています

ちなみに同日のウォルマート株は

市場よりも大きい1.78%の株価上昇となっている。単純に考えると一部店舗とはいえそれなりに売上があるだろうタバコ製品販売を停止することは、ウォルマートの売上にマイナスとなると思うのだが。


まとめ

上記以外にアルトリア・グループに関して特段のニュースは無かったので、このウォルマートの発表がアルトリア株の下落に繋がったものと思われる。

ただ、タバコ販売停止はウォルマートの一部店舗に限られるうえ、米国でのタバコ販売はその他小売店やコンビニエンスストア等が主力と思われる(正確な割合は知らない)のでこれ程アルトリア株が下落したのは今一つ納得感が薄い。下がり過ぎではないのだろうか。

昨日は市場に比べて大きく下落したが年初来のアルトリア株を市場(S&P 500)と比較してみると

所々大きく下がった局面はあるが市場に比べると安定した動きで推移しており、市場が約5%下落しているのに対してアルトリア株は約10%の上昇。自分が漠然と思っていたよりもかなり堅調な動きをしている。アルトリア株は現時点で税引前6%台後半と高い配当率でもあるのでこのままのペースで今後も推移して欲しいものだ。

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