シティグループが(C)想定通り配当据え置き発表(2021/7)

はじめに

先月の2021年米銀ストレステストを受けて、自分の所有銘柄であるシティグループ(C)は他の米大手銀とは異なり配当増ではなく配当据え置きを匂わせていたのたが、先週7月22日に掲題の通り配当据え置きを発表していた。

以下にその内容について確認しておく。


2021年7月22日のシティの次回普通株配当発表

以下はシティグループの企業サイトより引用・抜粋。

  • The Board of Directors of Citigroup Inc. today declared a quarterly dividend on Citigroup’s common stock of $0.51 per share, payable on August 27, 2021, to stockholders of record on August 2, 2021.
    シティグループの取締役会は本日、2021年8月2日時点の株主に対し、2021年8月27日にシティグループの普通株式1株当たり0.51ドルの四半期配当を支払うことを宣言しました

発表内容は以上の事務的なものだけであり、タイミングを含めた今後の配当増を示唆するものは無かった。


まとめ

シティグループは以前の発表では配当据え置きをはっきりと発表していたわけではなかった(少なくとも0.51ドル=現状の配当と表現)ので、もしかすると、と少し思っていたのだがそんな都合の良いことが起こるわけも無く想定していた通りの配当据え置き発表となった。これでシティグループの配当は、少なくとも2019年の8月受取時から9四半期連続、つまり2年以上@0.51ドルが続くことになる。

2020年11月から完全リタイア/配当金生活が始まった自分にとっては主力銘柄(投資額2番目、現状資産額1番)であるシティグループの配当が据え置きになるのはかなり痛いのだが、こればかりは仕方がない。

自分の気持ちを高めるため、あえてシティの配当据え置きに関する良い点を考えてみると、まず

  • 株主還元を配当金ではなく自社株買いという形で行っている

という側面はあるだろう。実際四半期決算発表でのアナリストとのカンファレンスコールにおける質疑の中で最高財務責任者(CFO)Mark Mason氏が「it makes a lot of sense for us to be buying back shares(私たちが株式を買い戻すことは非常に理にかなっています)」とも発言している。

そして配当が据え置きでも

  • 配当率が3%前後というのは同業他社に比べて悪くはない

という点も忘れてはならない。現在(2021年7月16日終値)の米主要銀の税引前配当率を確認してみると

シティグループ:3.06%

JPモルガン・チェース:2.39%

ウェルズ・ファーゴ:0.90%

バンク・オブ・アメリカ:2.23%

といった具合で、シティグループ以外の次回増配を加味しても配当率はシティグループが一番良いことになる。

シティに増配する余力が無いわけではなく自社株買いを優先し、かつ配当据え置きでも同業他社に比べて高い配当率である事を考えると、長い目で見れば配当据え置きは悪くないのかもしれない。

とはいえ先に述べた様に「あえて」良い点を探してみたに過ぎないので、配当増が無かったのはやはり残念。次回の配当増が何時になるのか。ここ数年は7月配当増発表が続いていたので、1年待たなくてはいけないのか、それともどこかの四半期で配当増があるのだろうかが気に掛かる。

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