はじめに
本日2021年3月30日(火)は掲題の通り約1年ぶりにドル円為替レートが1ドル=110円台となった。報道で1年振りだという事を認識したのだが、個人的には1ドル=110円台だったのはもっと前のことだった認識があったので意外の感がする。
調べてみるとCOVID時の2020年3月下旬に為替が大きく変動した際に1ドル=110円台になったことがあり、COVID前の2020年1月、2月にも一時1ドル=110円台だったことがあったようだ。その前1ドル=110円台だったのは2019年5月の事であり、自分としてもそれ位前の印象だった気がする。
米国株投資をする上での為替に対するスタンス・心構えは、
で書いており基本的には変わっていないのだが、1ドル=110円台になったこのタイミングで2020年10月末に完全リタイア/配当金生活に入った事を踏まえて、実務的な側面から米国株と為替について整理してみることにする。
米国株投資をする上での為替
前提
- 自分の投資は米国株の個別投資でバイアンドホールド(基本的に売らない)
- 自分が使っている楽天証券は配当がドルベース
- 米国株の配当を確定申告する場合は受取時の為替レートを使った円ベース
円高(ドル安)時
- 米国株を購入する際により多くの株数を入手することができる
例えば1株=10ドルの米国株銘柄を購入する場合(手数料を抜きにして)
1ドル=100円の場合:10株購入するのに1万円必要
1ドル=90円の場合(円高):10株購入するのに9000円必要
- 見かけ上の円ベースの資産が減少する
例えばドルベースの資産が10000ドルの場合
1ドル=100円の場合:円ベースの資産は100万円
1ドル=90円の場合(円高):円ベースの資産は90万円
- 円ベースでの見かけ上の受取配当は減少する
例えばドルベースの配当が100ドルの場合
1ドル=100円の場合:円ベースの配当は1万円
1ドル=90円の場合(円高):円ベースの配当は9000円
ただし確定申告をする場合は受取時の為替レートを使った円ベースとなるので、税金算出の元が9000円の方が有利になる。
また楽天証券では実際の受取配当はドルベースであるため、円に変換する際の為替レートが円安(ドル高)になるのが良い。
円安(ドル高)時
円高(ドル安)時の逆なので省略。
まとめ
簡単に自分の米国株投資が為替でどうなるかについて非常に簡単にまとめてみた。実際には色々書いた見たのだが、書きながら考えがブレてしまい書いては消しの繰り返しとなったのでこの程度になってしまった。米国株投資における為替はやはり難しい。
ただ2020年10月末で完全リタイア/配当金生活に入った現在では、基本的にはドル高(円安)が望ましいと思う。
というのも現在の様にドル高(円安)が進行すれば、円ベースの資産は増え、購入できる米国株の数は少なくなるのだが、完全リタイア/配当金生活に入ったため追加購入が出来ないのでドル安(円高)のメリットが無くなってしまう。
確定申告を考えると受取配当時の為替レートはドル安(円高)が望ましいが、ドル安(円高)すなわち見かけ上の円ベース米国株資産が減少することによる不安を考えると、やはり見かけ上の円ベース米国株資産が増加するドル高(円安)が精神衛生上望ましい。
それにしても為替は難しい。前にも書いた通り
「あまり為替を気にし過ぎるのは得策ではない」
というのを再度認識しておこう。
参考
ちなみに2001年7月から米国株投資をしてきた間の平均購入ドルレートは、
105円台。ドル高は
ドル安は
となっている。約20年米国株投資=ドル買いを定期的に行ってきた結果、現在の為替レートと比較して自分の許容範囲に収まっている。
日付が近い日があるのは、あまりに為替レートがドル高/ドル安なので買付を分散して平準化しようと思ったため。結果あまり効果はなかったが・・・。