はじめに

本日は現時点で所有銘柄の中で配当率が3番目に高いAT&T（T）の6月購入可能性について検討してみることにする。

前回AT&T株まとめ以来のアップデート

前回AT&T株についてまとめたのは、2020年5月27日にスタートしたHBO Maxの初動に関しての際。

その際のAT&T株について自分が書いたのは以下。

「それではHBO Maxが大失敗（あるいは大成功）したら所有AT&T株を売却するのかと自問すれば、今までの投資スタイルからそうしないことは明確なのだが、それなりに高い配当率を維持しているAT&Tだけれども、ワーナーメディアの買収でキャッシュフローに難があるのも事実であるので、不安なく今までの配当を維持してくれるためには、やはりHBO Maxが大きな失敗ではないということを早く納得したいものだ。」

読み返してみると文章として成立していない気がする…。それはさておきその際のポイントは、

HBO Maxが上手くいっているのか今一つ分からない
ワーナーメディアの買収に伴う、AT&Tの債務・キャッシュフローが不安

という2点だろうか。

HBO Maxに関してはその後も上手くいっているかどうかの明確な報道、情報はなし。

AT&T全体に関してもめぼしいニュースはない。ただし6月16日にAT&T CommunicationsのCEO（最高経営責任者）Jeff McElfresh氏が、6月17日にAT&TのCFO（最高財務責任者）John Stephens氏がそれぞれ講演で話す予定なので、何らかの情報のアップデートがあるかもしれない。

と書いたのだが、昨日6月12日（金）にAT&Tがワーナーブラザーズのゲーム部門の売却を検討しているという報道があったようだ。以下はCNBCからの引用・抜粋。

AT&T is considering selling its Warner Bros. gaming division for about $4 billion, sources say.
情報筋によればAT&TはWarner Bros.のゲーム部門を約40億ドルで売却することを検討している
Take-Two Interactive, Electronic Arts and Activision Blizzard have all expressed interest in buying the unit, which owns titles including “Mortal Kombat” and “Harry Potter: Wizards Unite”
Take-Two Interactive、Electronic Arts、Activision Blizzardはすべて、「Mortal Kombat」や「Harry Potter：Wizards Unite」などのタイトルを所有するユニットの購入に関心を示している
AT&T is looking at divesting assets to service its almost $200 billion in debt.
AT&Tは資産を売却して、約2,000億ドルの債務に対応することを検討している

あくまで「情報筋」という事であるし、売却額の$4 billionも$200 Billionから見ればわずかに過ぎない。とはいえ、こういった資産売却の動きはあってもおかしくはない。

昨年、アクティビストのElliott氏が率いるエリオットマネジメントがAT&Tの株式32億ドルを取得した後から、その傾向・プレッシャーは強いように見受けられる。今回のワーナーブラザーズのゲーム部門の売却関連は多分初めての報道だと思うが、噂ベースでは度々業績の悪いDirecTVの売却検討が記事にされている。