ダウ平均とS&P500、ナスダック総合まとめ(2019/12)

はじめに

今までのブログ記事で「ダウ工業平均」や「S&P 500」という用語を頻繁に使っているのだが、その定義については漠然とした目安として認識しているだけなのが正直なところ。そこでもう一つ「ナスダック総合」も加えて一度簡単に整理しておくことにする。


ダウ工業平均とS&P 500、ナスダックの概要

ダウ工業平均

英語名称:Dow Jones Industrial Average

算出方式:株価平均型株価指数。構成銘柄の株価合計を除数(Dow Divisor)で割り算して求める

構成銘柄数:30

補足:The index covers all industries except transportation and utilitiesとS&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社の企業サイトに記述されている通り、Transportation(輸送)とUtilities(公共事業)は除かれている。また、30 U.S. blue-chip companiesと30銘柄は優良銘柄と言われているもので構成される

S&P 500

英語名称:S&P 500

算出方式:時価総額加重平均型株価指数。構成銘柄の時価総額合計を、基準となる時点での時価総額合計で割り算して求める

構成銘柄数:500

ナスダック総合

英語名称:NASDAQ Composite

算出方式:時価総額加重平均型株価指数。構成銘柄の時価総額合計を、基準となる時点での時価総額合計で割り算して求める

構成銘柄数:3,000超

特徴:IT企業の占める割合が高い


各指数の具体的な違い

例えば、自分が所有しているボーイングと時価総額の高いマイクロソフトで比べてみると以下の様になる。

・ボーイングはダウの構成銘柄では一番株価が高い(20191225日時点、全体に占める割合は約8%)が、時価総額では34位(20199月末時点)。NASDAQには含まれていない。

・マイクロソフトはダウの構成銘柄では9番目の株価(20191225日時点、全体に占める割合は約3.8%)だが、時価総額では一番多く(20199月末時点)、その時点でNASDAQ全体に占める割合は約8.8%


自分の所有銘柄とダウ平均構成銘柄

2019年12月27日時点で、自分が所有している銘柄でダウ平均の構成銘柄となっているのは、以下の9銘柄。

ボーイング(BA)、シスコ・システムズ(CSCO)、ダウ(DOW)、ウォルト・ディズニー(DIS)、JPモルガン・チェース(JPM)、コカ・コーラ(KO)、マクドナルド(MCD)、PG(プロクター・アンド・ギャンブル)、エクソン・モービル(XOM)。

自分が所有している銘柄は24種類なので、37.5%がダウの構成銘柄。この割合が多いのか少ないのか。

またダウに限らず銘柄の入れ替えは当然あるのだが、自分が米国株に投資してきた18年でダウの構成銘柄から外れたものは以下の5銘柄。

2018年6月:ゼネラル・エレクトリック(GE)

2015年3月:AT&T(T)

2012年9月:クラフト・フーズ(KFT)(当時、現在はクラフト・ハインツ(KHC))

2009年6月:シティグループ(C)

2008年2月:アルトリア・グループ(MO)

今まで自分の所有銘柄でダウの構成銘柄から外れた原因は基本的に3つのパターン。

1つはアルトリア、クラフトの様にスピンオフが絡むもの。アルトリアの場合には2008年3月にフィリップ・モリス(PM)が、クラフト・フーズの場合は2012年10月にモンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)がスピンオフされている。

2つ目はblue-chip companies(優良銘柄)の定義から外れてしまったもの。世界金融危機の際のシティグループ、業績不振/株価低迷のゼネラル・エレクトリックがこのパターン。

3つ目は上記の様な直接的な原因というよりは相対的な原因によるもの。AT&TがこのパターンでAT&Tはアップル(AAPL)と入れ替わっているのだが、アップルの重要性と、30銘柄のうち通信セクターにAT&TとVerizonが入っており、AT&Tの方がVerizonより時価総額が低いことなどを加味して除外ということになったようだ。


まとめ

ダウ工業平均、S&P 500、ナスダック総合という米国市場で主要な3指数に関してつらつらと記述してきたが、これらが自分の投資にどう活かすかという点は非常に難しい。

自分の投資は米国個別株なので、これらの指数の上下が直接的に自分の資産/ポートフォリオに影響を及ぼすことはない。そして、自分の投資は各種指数をパフォーマンスで上回ることが目標ではない。

では、これら指数を無視しても構わないのか?と仮定するとそれも違う気がする。一定期間の個別銘柄の株価上下動とこれら指数の上下動を比較することで、客観的な比較も出来るような気がする。例えば過去3ヶ月に自分の所有銘柄は10%上がったが、ダウは30%上がったという様な場合は、その銘柄に何か課題があるのかもしれない、という気づきからその銘柄の考察を深めることが出来るだろう。

こういった事を踏まえると、米国個別株投資をしている自分にとってはダウ平均とS&P500、ナスダック総合は、その上下に気を取られるのではなく、自分の所有銘柄に対する客観的な物差しとして使用していくのが良いのだろうと思う。

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