はじめに
2019年8月の最終週に掲題の様にシティグループ(C)の配当が入金されていた。
2019年6月の米銀ストレステスト結果の際に触れていた通り、一株あたり配当は前回の@0.45ドルから上記の様に@0.51ドルに上昇している。
これを受けてシティグループの配当について自分なりに整理しておくことにする。
自分のシティグループ株所有履歴
まず自分がシティグループを所有し始めたのは2002年3月から。その後2003年3月に買い足した後は、世界金融危機の際まで購入はせず。世界金融危機時に最初は割安だと思い、後に引くに引けなくなった感じで買い増し。そしてシティグループが株式併合を2011年5月に実施した後も買い続けて、自分の中で割安感が無くなった、つまり最後に購入したのが2012年3月ということになる。
これまでシティグループの購入履歴は以下の通り。
2002年3月:購入金額1,411.5ドル。取得株数30株。取得価額@47.05ドル
2003年3月:購入金額2,271.5ドル。取得株数70株。取得価額@32.45ドル
2007年12月:購入金額9,268.2ドル。取得株数300株。取得価額@30.894ドル
2008年3月:購入金額9,317.2ドル。取得株数400株。取得価額@23.293ドル
2008年6月:購入金額10,231.5ドル。取得株数500株。取得価額@20.463ドル
2008年9月:購入金額9,659.8ドル。取得株数480株。取得価額@20.125ドル
2008年12月:購入金額11,841.69ドル。取得株数1,720株。取得価額@15.429ドル
2009年3月:購入金額10,584ドル。取得株数3,500株。取得価額@3.024ドル
2009年6月:購入金額10,899ドル。取得株数3,500株。取得価額@3.114ドル
2009年12月:購入金額11,733.75ドル。取得株数3,500株。取得価額@3.3525ドル
2010年3月:購入金額13,693.75ドル。取得株数3,500株。取得価額@3.9125ドル
2010年6月:購入金額9,232.75ドル。取得株数2,500株。取得価額@3.6931ドル
2010年9月:購入金額15,929.25ドル。取得株数4,000株。取得価額@3.9823ドル
2011年3月:購入金額13,268.2ドル。取得株数3,000株。取得価額@4.4227ドル
■2011年5月に10対1の株式併合あり。それまでは27,000株所有だったのが、2,700株保有に
2011年6月:購入金額12,019.38ドル。取得株数300株。取得価額@40.0646ドル
2011年9月:購入金額14,826.75ドル。取得株数600株。取得価額@24.7112ドル
2011年12月:購入金額13,611.25ドル。取得株数500株。取得価額@27.2225ドル
2012年3月:購入金額13,116.25ドル。取得株数350株。取得価額@37.475ドル
2012年6月:購入金額14,538.83ドル。取得株数550株。取得価額@26.434ドル
2012年9月:購入金額13,318.25ドル。取得株数400株。取得価額@33.295ドル
2012年12月:購入金額13,826.75ドル。取得株数350株。取得価額@39.505ドル
合計の購入金額は234,599.6ドル、総取得株数は5,750株。これまでの平均取得価額は@40.79992ドル。
もう5年以上シティグループの株を購入していないのだが、それでもこれを書いている2019年8月時点で、自分のポートフォリオの中で一番資産額の占める割合が大きいのはシティグループ。何回か書いたかと思うが、結果的にはシティ株を世界金融危機時に購入し続けていたのは良かったということになる。ただ、これは自分の年齢や、継続した収入、長期投資/バイアンドホールドという投資スタイルなど、様々な要素がたまたま結果的に上手く機能した、という事だけなのを忘れてはならないだろう。
自分のシティグループ配当履歴
自分がシティグループを所有していた期間の配当は大きく3つに分けることができるだろう。
①世界金融危機以前(2009年3月まで)
②世界金融危機中(あるいは無配当時)
③世界金融危機以降(2011年6月以降)
ここで言う「世界金融危機」という言葉の定義はシティグループの株価/配当から自分が恣意的に設定しているので、いわゆる一般の定義とは違う事に注意。
世界金融危機以前(2009年3月まで)
世界金融危機以前の自分のシティグループからの受取配当(日本円/税引後)は以下の通り。
世界金融危機前は上に書いた様に100株の所有のみだったので、日本円では400円(30株所有時)から5,000円に欠けるぐらいの配当が続いていた。
2007年12月に買い足す様になってから、四半期ごとの受取配当が1万円を超えるようになったのだが、2009年3月には配当が1セントになり、その後2011年5月まで無配当の状態が続くことになった(上に書いた様に無配当の際も株式購入はしていたが)。
株数は増えたが、配当は減るという状況が世界金融危機が本格化し始めた頃の特徴。それは次の世界金融危機中も続いた傾向。正確には株数は増えて無配当、だが。
世界金融危機中(あるいはシティ無配当中)
2009年4月から2011年5月までの2年間はシティグループは無配当。その期間でも既述の様に淡々とシティグループ株の購入は続けていた。かなり危ない時期もあったのだが、よく購入し続けていたものだと思う。
この頃は最近の自分の投資傾向である配当重視が無かったことと、当時まだ自分が40歳ぐらいであった事が大きいだろう。株で失敗しても、40前後であればより収入の高い職に転職してカバーしよう、もしくは60歳まで20年あれば何とかなると考えていたのだろう。これを書いている2019年時点で50歳になった今となっては、その策はとても取れまい。
世界金融危機以降(2011年6月以降)
そして再配当を受け取り始めた2011年6月以降の受取配当推移は以下の通り。
円ベースの受取配当が微妙に上下しているのは為替の影響。
やはり確認して嬉しいのが、所有株数は2013年から増えていないにもかかわらず受取配当は増えていること。とはいえ、世界金融危機の際にもそれなりの配当を出していた銘柄を購入していた方が、トータルでの受取配当は多いのかもしれない。
配当単価は2011年に配当が再開されたとはいえ、一株あたり@0.01ドル(1セント)と最低限度の配当でこの状態が2015年まで続いた。その後はかなりの割合で上昇している。以下にその一株あたり配当の履歴を整理してみる(受取時)。
2015年3月:@0.01ドル
2015年5月:@0.05ドル、400%の上昇
2016年8月:@0.16ドル、220%の上昇
2017年8月:@0.32ドル、100%の上昇
2018年8月:@0.45ドル、40.6%の上昇
2019年8月:@0.51ドル、13.3%の上昇
ということでさすがに配当の上昇率は段々落ちてきている。また2019年8月30日終値時点での配当率は3.19%となっている。米国の銀行株で3%の配当率は大体標準的なものと思われ、ここからはシティグループの配当はここ4~5年ほどの増配は見込めないのではないかと思う。
まとめ
2019年8月現在で自分のポートフォリオの中で一番大きな割合を占めるシティグループの配当について整理してみた訳だが、シティは世界金融危機の影響をもろに受けているので、いい時悪い時の差が激しかったことがよく分かる。
2年近くの無配当時期、その後の最低限度@0.01ドルの配当が約4年と合計6年ぐらいの低迷期を思えば、今週受け取った税引後配当218,890円と言うのは望外だろう。前回2015年5月の配当は201,341円なので約1.5万円の上昇。年間だと約6万円の配当増となる見当。
ただし、2019年6月の米銀ストレステスト時に予想したのは、四半期で2.6万円、年間で約10万円の配当増としていたので、それには及ばず。これは自分が6月の計算時のベースに税引前の配当を使用していたためで、その点は少しがっかり。
総じてシティグループの配当は幸い今現在は良いサイクルにあるが、かといって今後もこのまま配当増が続くとは限らないとは思う。
昨今話題の米国利下げ次第では、金融株であるシティグループは株価や配当増の割合に良くない影響が出てくる気もしている。自分のポートフォリオの中で一番大きな割合を占めているという事もあり、銘柄分散の観点からもシティグループ株を今後購入することはしばらくないかなあ、というのが個人的にまとめてみた正直な感想。自分の見込は外れることも多いので、このままシティグループの好調な状況が続いてくれると良いのだがなあ。