生活防衛資金について

自分にとっての生活防衛資金の効果

「生活防衛資金」という言葉が一般的なものなのかどうかが分からなかったので、これを書きながらWebで調べてみたところ、木村剛氏の著書「投資戦略の発想法―ゆっくり確実に金持ちになろう」に初出の言葉のようである。

この本の発売日は2001年3月であり、ちょうど投資に向けて様々な本を読み漁ってた本の一つだった。その中に書かれていた通り「二年間今までの生活水準を落とさずに生活して行けるだけの資金」を投資以外に確保することにした。もっとも2年分の生活費が生活防衛資金として適切かどうかという点は、いろいろと考慮の余地があるのだろうが。

その人の投資戦略や生活スタイルなどによって生活防衛資金の額は変わって然るべきだとは思うが、個人的にはこの本の考え方が自分の性格や生活スタイルに合っていた。また投資の勉強をしながら資金を貯めていたので、この本を読んでからそれほど時間をかけずに2年分の生活費を貯めることができた。

投資を開始する前にこの本を読んでいたのは幸運だったと思う。もし、この本を読んでいなければ、投資に使うお金とそれ以外の資金のバランスが取れていなかった可能性が高い。恐らくは投資の方にお金をつぎ込む形になっていたと思う。また、自分にとっては、外資系の会社勤務ということもあり、潰れないにしてもリストラされる可能性は当時の日本企業よりは高い確率であったので、本に対する共感度は高かったのではないだろうか。そして生活防衛という本来の目的ではないかもしれないが、投資がうまくいかない際の精神的な安定を得るという意味で生活防衛資金を確保したうえで投資に臨めたこと。最後の点が個人的には一番大きかった。特に初期の段階ではこれからブログを書き進めていくうちに明らかになるが、マイナスばかりだったので。その際にも、たとえ投資がゼロになったとしても2年分の生活費はある、と考えることで、イライラや不安はかなり軽減されていたはずである。

結局のところ、投資を始めてから生活防衛資金に手を付けることはないままではあるが、これからも2年分の生活費は投資とは別に確保し続けていくだろう。当然年齢が上がるにつれて、生活防衛資金の額も適宜調整はしている。生活防衛資金を超えて貯めることができた資金については、自分の生活を考えながら適宜投資に回している。生活防衛資金の(自分の)閾値を超えたら全て投資に使っているわけではなく、ある程度高額な買い物や旅行等に使っている。と書いて気が付いたが、これは普通の預貯金と同じだ。あえて書く必要もなかったな。

いずれにせよ、2年分という生活防衛資金が自分にとってはうまくはまってくれているので、これをあえて変更する必要はない、というのが現状といえる。

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