はじめに
本日楽天証券の口座を確認したところ2020年の年間支払通知書が公開されていたので2020年の米国株配当実績を整理しておく。2019年はこちら。
思えばこの年間支払通知書を見るのがここ数年で1番楽しみな気がする。理由としては、
- 米国株配当なので確定申告をすると米国での二重課税分が還付される
- 通常受取配当は税引後で管理しているので、年間支払通知書を見るまで二重課税分でどれ程の金額が還付されるか分からない(大体の想像はつくが)
- 1と2から還付されるのは、自分が計算していない金額であり個人的にはボーナスの様なものと考えているし、しかも確定申告を忘れなければ取りはぐれがない
という点が大きい。では実際に昨年の配当と、確定申告により戻ってくる金額について確認してみる。
令和2年(2020年)年間支払通知書
以下は令和2年(2020年)年間支払通知書の合計欄を抜粋したもの。
単純に合計を抜粋しているため数値の意味がこれだけでは分からないが、各数値欄は以下の項目に対応している。
従って、
①が配当等の金額、つまり税引前受取配当総額
②が外国所得税として引かれた金額、米国株なので10%。確定申告をすることで戻ってくる金額
③が源泉徴収税額(国税、いわゆる所得税と復興特別所得税)として引かれた金額
④が特別徴収税額(地方税、いわゆる住民税)として引かれた金額
ということになる。
まとめると2020年の配当は、
税引前受取配当が①の4,801,684円、
楽天証券口座で実際に受け取った配当は①から②~④を引いた金額、つまり
4,801,684 – 475,232 – 662,548 – 216,278 = 3,447,626円
となる。これには少し所有している米ドルMMFの配当も含まれている。
そして②の外国所得税の金額は、米国株の場合二重課税であるので確定申告をすれば戻ってくる。そう考えると確定申告後の2020年の実際の配当は、
3,447,626+475,232=3,922,858円
ということになる。
昨年2019年は、
だったので、
楽天証券口座で実際に受け取った配当は、
4,426,114 – 438,847 – 610,588 – 199,314 = 3,177,365円
確定申告後の2019年の実際の配当は、
3,177,365+438,847=3,616,212円
だったことになる。
2019年から2020年の確定申告後の二重課税を含めた配当増加率は約8.5%、金額でいうと税引前375,570円増、税引後270,261円増、確定申告後306,646円増ということになる。
ちなみに2018年から2019年の配当増加率は約17.3%だった。
まとめ
2020年の米国二重課税分を勘案した配当金額は3,447,626+475,232=3,922,858円となり、残念ながら区切りのよい400万円には届かなかった。ひと月あたりを考えると約33.3万円となる。
2020年10月末で完全リタイアをしたので、今後の生活は上記の配当金がベースとなる。
2020年10月末で完全リタイアに入る際に概ねの出費について整理したが、そこでは固定費を
- 住宅関連費用(水道光熱費含む):10万円
- 終身生命保険・個人年金保険料(60歳まで):6万円
- 通信費他:1.5万円
- 国民年金:2万円
- 健康保険:4万円
- 病院代:1万
と約25万円としているので、食費を含めてひと月8万強で生活すればこのまま行けそうではある。
実際にはあと2年近くは会社員時代の給与に応じた住民税や任意継続にした健康保険は4万以上かかるので、まだ振り込まれていない退職金を取り崩しながら生活することになるのだが、昨年からのコロナ禍で不要不急の外出が無くなった(勤務時も3月から在宅勤務中心)、より正確には出来なくなった事もあり、固定費以外の出費は想定していたよりも少なく済んでいる。
ただし気を付けなければならないのはそもそもこの配当金が2021年以降も維持できるか、という点。完全リタイアをしたので追加投資による上積みが今後は無くなり、配当金が増えるには配当増に頼る事になる。
また昨年2020年は保有銘柄23銘柄のうち、配当増は9銘柄、配当停止が2銘柄とここ数年で最も配当増銘柄が少なかったし、配当金額が多い主力銘柄の配当据え置きも相次いだ。そしてドル安の傾向が続いている。
上記を踏まえると2021年の配当は2020年の配当と同程度であれば御の字と考えておいた方が良いだろう。まだ完全リタイアを開始してから3ヶ月も経過していないので、出費の傾向・金額感が固まった訳ではないが、この2020年の配当金をベースにして、その範囲内で生活を送るよう努めることにしたい。
これを来年2022年に読み返してみて、どういう感想・感慨を抱くことだろうか。笑って読むことが出来ればいいのだが。