退職金の一時金給付指図書と退職金振込遅延(2020/12)

はじめに

2020年10月末を持って退職して完全リタイア生活に入ったわけだが、退職後のブログで適宜触れてきたようにこれを書いている2020年12月10日になっても、未だ退職金が振り込まれない状態が続いている。

本日在職していた会社から連絡がありその理由が判明したのだが、その際に「一時金給付指図書」に押印する必要があると説明を受けた。これまでの退職手続きの中で「一時金給付指図書」という言葉を聞いたことが無かったので色々説明をしてもらった。以下に退職金の支払が遅れている理由と併せてまとめておくことにする。


一時金給付指図書について

「一時金給付指図書」を含む退職金が振り込まれるまでの流れを連絡を受けた際に確認したので、まずはここにそのフローを記載しておくことにする。当然会社によって異なると思うのでその点は注意を。

  1. 会社側で自分が提出した退職金に関する提出書類を確認
  2. 確認後、一時金(退職金)のため会社の方で指図書を作成
  3. 指図書を私に送付。内容を確認して押印後送り返す
  4. 3の押印済み指図書を退職金を運用している銀行へ会社から送付
  5. 銀行で書類審査。審査には20営業日かかるとの事
  6. 審査後銀行より退職金振込日がハガキで私に連絡される
  7. 退職金が振り込まれる

という流れで退職金が振り込まれることになる。「一時金給付指図書」は退職金を運用している銀行に、退職者への一時金(退職金)振込を指図する書類という事だろう。

私が勤めていた会社の場合は、通常の場合退職金が振り込まれるまで退職後1~2ヶ月かかるとのこと。

ちなみに自分が思っていたプロセスは、

  1. 会社側で自分が提出した退職金に関する提出書類を確認
  2. 会社が銀行とやり取りをする
  3. 退職金が振り込まれる

程度の認識だった・・・。


自分の退職金が未だ振り込まれていない理由

そもそも会社から話を聞いた流れでは、会社から連絡があるのは3の指図書送付のはずだが、実際には電話での連絡だった。

その理由は

会社が私が提出した書類を紛失した連絡

だった。

2の指図書を作成プロセスがそもそも行われていなかったらしい・・・。

逆に言うとよく手続きがストップしている事に気が付いたものだと思うが、推測するに税務署へ会社が提出する書類「退職所得の受給に関する申告書(これも退職時に記入して同時に提出していたもの)」は存在しているとの事だったので、その書類を税務署に提出しようとした際に退職金手続きがなされていないことに気が付いたのではないかと思う。

結局、通常の場合であれば退職金振込まで退職後1~2ヶ月かかるとのことだが、私の場合は1ヶ月少し無駄にしたので、10月末を起点とすると3~4ヶ月かかることになるらしい。


まとめ

ということで、会社から再度書類が送られてきて、それに押印して送り返してようやく退職金手続きが進むらしい。

従って自分の退職金が振り込まれるのは早くて2021年1月、下手をすると2月になるかもしれない。通常なら1~2ヶ月で振り込まれる退職金が、自分の場合は3~4ヶ月後という事になる。

自分のケースはあくまで特殊な例だが、それでも「事前に退職金に関して会社に不明な点を確認しておく」べきだったと強く思う。

どうも性格のせいか、金銭の話をするのはちょっと憚られる感じがあって会社から渡された書類を読むだけだで済ませたが、特に退職金の振り込まれるタイミングについて事前に確認しておくべきだった。当たり前の事が出来ていなかったなあ。

自分の場合は幸いにも退職金が振り込まれるのが遅れても預貯金や米国株配当金の生活資金への充当などですぐに困ることはないが、それでも健康保険の任意継続、自分で支払う住民税・国民年金など会社勤めとは違ったそれなりに大きな出費が嵩んではいる。これが預貯金がないまま退職金を当てにした支払い計画を立てていたら酷い目に合っていただろう。

会社のミスで退職金の支払いが遅れていることは腹立たしい事ではあるが、実際の自分の生活に重大な影響は及ぼさなかったので、今回は得難い経験をした、という風に捉えることにしよう。文句を言っても退職金が早く振り込まれるわけではない(銀行はそんな事情は知らない)し、イライラするだけ無駄なので・・・。

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