バフェット氏の影響もあってシティグループ株が上昇(2022/5)

はじめに

昨日2022年5月17日(水)の米国市場では自分の主力銘柄であるシティグループ(C)が

7.56%の大幅上昇。同日の米国市場が

と上昇基調だったことを差し引いてもシティ株の上昇幅は大きい。

これはやはり5月16日の閉場後に報道されていたウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイによるシティの株式取得が材料視されたのだろう。

以下に情報を整理してまとめておく。


2022年5月16日開示のバークシャー・ハザウェイの米証券取引委員会(SEC)への報告資料13F-HRに関して

そもそもSECへの提出資料Form 13Fは、1億ドル以上の運用資産を持つ機関投資家が四半期ごとに提出する必要があるもので、目的としては大規模投資機関の株式保有に透明性をもたせることを意図したもの。またタイプによってHoldings Report、Notice、Combination Reportの3タイプがある。

バークシャー・ハザウェイの5月16日付の13F-HRを見てみると

確かにシティグループ株を約29億4500万ドル取得しており、前四半期の2022年2月の13Fにシティの記載が無い事から新規に取得していることが判る。

同じ様に2022年2月のForm 13-Fに記載の無かった自分は所有していないパラマウント・グローバル(PARA)も

約26億1000万ドル新規に取得されており、その結果

1日で15%超の急上昇となっている。

その他バークシャーのForm 13-Fに掲載されていた自分の所有銘柄をピックアップしてみると以下の通り。

【ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)】

2022年2月は3億2400万ドル程所有していたが、2022年5月時点では保有無しと判明

【クラフト・ハインツ(KHC)】

2022年2月と2022年5月で保有株数は変わらず(約128億ドル)

【コカ・コーラ(KO)】

2022年2月と2022年5月で保有株数は変わらず(約248億ドル)

【モンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)】

2022年2月と2022年5月で保有株数は変わらず(約3600万ドル)


同日の主要米銀株の動き

シティ株の上昇は先に書いた様にバークシャー・ハザウェイによるシティの株式取得が材料視されたことが原因と思っていたのだが、一応他の主要米銀株も見てみたところ

その他銀行株も軒並み市場を上回る上昇となっているので、バークシャーのシティ株への影響はそれを差し引くと4%程度という事になるだろうか。それでも大きいのだけれども。

ちなみに上記米銀株の内2022年5月時点でバークシャーはバンク・オブ・アメリカの保有額が約416億3600万ドル(株数は前四半期から変わらず)、前四半期には3200万ドル程所有していたウェルズ・ファーゴの所有は無しとなっている。ウェルズ・ファーゴは徐々に持ち分を減らしていた経緯もあるのであまり影響は無かった模様。


まとめ

シティグループ株の大幅上昇とその原因と思われるバークシャー・ハザウェイの米証券取引委員会への提出資料13-Fの内容について簡単に整理してみた。

全部を見た訳ではないが、バフェット氏/バークシャー・ハザウェイが新規に取得した銘柄は大きく上昇したという感じがした。また今回は多く所有していた銘柄の持ち分を減らす/解消するという事は無かったので、13-Fの内容を受けて大きく下落した銘柄は無かった気がする。

個人的にはバフェット氏の選択はあくまで参考情報の一つに過ぎないのだが、やはりバフェット氏がそれなりの規模で新規取得をすると株価が上昇するのは素直に影響力があるのだなあ、と思う。ただ今回は自分の所有しているシティが恩恵を受けたが、逆に大規模な売却があった場合にはマイナスの影響も大きいのだろうと思うとコカ・コーラやクラフト・ハインツというバークシャーの投資額が大きい銘柄も自分は所有しているので一抹の不安は残る。

最後にシティ株は自分の投資額が大きいので、このバークシャーの新規保有をきっかけに株価が上向きになってくれることを素直に期待したい。

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