はじめに
昨日
エクソン株(XOM)が取得価額比マイナス30%に(2021/8)
で先週末終値で自分の所有銘柄であるエクソン・モービル(XOM)株が自分の取得価額比@76.77ドルから30%のマイナスになったことに気が付いたのに絡めて、ここ10日程の原油先物価格の下落に伴うエクソン株の下落についてまとめたのだが、直後の昨日2021年8月24日(月)のエクソン株は
4%を超える上昇。同日のダウ工業平均が0.61%、S&P 500が0.85%、NASDAQが1.55%いずれも上昇しているのと比べても大きく上昇している。
恐らくは原油先物価格が上昇したことに連動して上昇したものと思われるが、3%を超える上昇だったので一応確認しておくことにする。
2021年8月23日のエクソン株の上昇要因
まず昨日を含めた直近のニューヨーク原油先物価格を見てみると
先週末8月20日(金)までは下落傾向だったものの、22日(日)からは右肩上がりで上昇し、ニューヨーク市場開場の米東部時間9時半ぐらいにまた一段高となっていた。
予想通りこの原油先物価格の上昇がエクソン株の上昇につながったのだろう。エクソン以外のエネルギー株も
と軒並み市場に比べて大幅上昇となっていることからも、エクソンに特段の株価上昇につながるニュースがあった訳ではなく、原油先物価格の上昇が原因とみてよいだろう。
実はエクソンには約2年前に交渉が停止したパプアニューギニアとのプニャン(P’nyang)天然ガスプロジェクトに関する交渉を再開する予定との報道があったので、それが影響したのかと思ったのだが、上記の様に原油先物価格の上昇に伴い、同業他社の株価がいずれも上昇していることから、やはり原油先物価格の上昇がエクソン株上昇の原因だったのだろう。
まとめ
エクソン株が上昇したのは喜ぶべきことなのだが、個人的に懸念なのはここ最近のエクソン株があまりにも原油先物価格に連動する動きをしていることが多い様な気がすること。
これで原油先物価格の方向性がある程度予想出来るものであれば、エクソン株と原油先物価格の連動に関する懸念はある程度払拭されるのだが、自分にとっての原油先物価格は為替の変動と同様に全く想像がつかないのがまた困る点。例えば昨日のまとめの中では
「原油先物価格の下落原因は、COVID-19/デルタ変異株の感染再拡大を受けて世界的な制限措置が強化されつつあり、燃料需要が後退するとの懸念が高まっているためなのだろう。」
と書いたのだが、その状況は変わらないまま何故か原油先物価格は上昇する、という状況となった訳で今後の方向性が全く分からない。まあ考えをまとめた翌日に全然違う結果を突き付けられての動揺が強いこともあるのかもしれない。冷静に考えれば程度の差こそあれ、株価はエクソンに限らず自社以外の要因が多かれ少なかれ影響してくるのだから。
今後の原油先物価格とそれに伴うエクソン株の動きには懸念が増すばかりであるのだが、何と言ってもエクソン株の配当率はまだまだ高水準であることだし、短期的な株価の上下動はあまり気にせず、あくまで長期視点から株式を判断するという今までの基本スタンスは忘れずにいることが肝要だろう、と自分を納得させるしかないか。
願わくばコロナ変異株の再拡大が止まり(最近全世界の新規感染者数増はやや鈍化している)、OPECプラスの調整が上手く機能して原油価格が高値で安定してくれると共に、エクソン自体が最近取締役が変更したことで原油価格に過度に依存しない企業へと変わってくれればいいのだが。