2025年3月の米国関税発動から2週目の市場の動きと自分の資産

はじめに

2025年3月4日に米国がカナダ、メキシコ、中国へ関税を課してから1週間の市場及び自分の資産の変動については

2025年3月の米国関税発動1週間の市場の動きと自分の資産

でまとめているが、その1週間で米主要3株式市場は2~3%台の下落となり、自分の米国株ドルベース資産は約7.2万ドル(5.19%)、円ベース資産は約1420万円(6.67%)減少となっていた。

そのまとめの際に

「12日に発表される2月の米消費者物価指数(CPI)や、同日に発動するとしているアメリカに輸入される鉄鋼とアルミニウムへの25%関税措置、そして14日に期限の切れるつなぎ予算案など、経済指標や重要なイベントが山積み。3月に入ってからの状況が景気後退につながらず、株式市場の下落も一時的な調整に過ぎないことを願いたいがどうなることやら。」

と書いていたのだが米国の関税が発動してから2週目の市場、そして自分の資産がどうなったかについて確認していくことにする。


2024年3月10日~14日の資産変動

米国株式市場

S&P 500前日比DOW30前日比NASDAQ前日比
2025/3/7(金)5,770.2042,801.7218,196.22
2025/3/10(月)5,614.56-2.70%41,911.71-2.08%17,468.32-4.00%
2025/3/11(火)5,572.07-0.76%41,433.48-1.14%17,436.10-0.18%
2025/3/12(水)5,599.300.49%41,350.93-0.20%17,648.451.22%
2025/3/13(木)5,521.52-1.39%40,813.57-1.30%17,303.01-1.96%
2025/3/14(金)5,638.942.13%41,488.191.65%17,754.092.61%
週間変動-131.26-2.33%-1,313.53-3.17%-442.13-2.49%

期間中のS&P 500の動きを参考にしてみると

週明け10日(月)は週末にトランプ大統領がFOXニュースのインタビューで関税政策によって米国が景気後退に陥るかどうか直接的な言及を避けたこともあってか、大きく下落。

11日も下落基調だったが、米国とウクライナがサウジアラビアで実施した高官協議で、ウクライナがロシアと30日間の暫定停戦を巡る米国の提案を受け入れる用意があると表明し、米国がウクライナへの軍事支援と情報共有の即時再開で合意したことを受けて、下げ幅は縮小。

12日は米消費者物価指数(CPI)結果を受けて前日比プラスでスタートしたものの、同日発効された米国の鉄鋼・アルミニウムへの関税措置とそれに対する報復関税などが重しとなったのか上昇幅を縮小して取引を終えており、ダウ工業平均は前日比マイナスに沈んでいる。

13日は前日の米国の鉄鋼・アルミニウムへの関税措置とそれに対する報復関税の影響や米つなぎ予算成立への懸念から下落基調となり週安値を更新。

14日は前日取引終了後に米つなぎ予算案が期限切れ内に収まるとの見込みが強まったため、大きく上昇して取引を開始。ミシガン大消費者信頼感指数が予想を下回り一時下落したものの、その後も上げ幅を拡大して取引を終えている。

結果として週間ではS&P 500が2.33%、ダウ工業平均が3.17%、NASDAQ総合が2.49%の下落となっている。

先週を加えた2025年3月に入ってからの2週間ではS&P 500が5.60%、ダウ工業平均が5.67%、NASDAQ総合が6.17%の下落となっている。

自分の米国株ポートフォリオ資産及び円資産

米ドル資産前日比円資産前日比
2025/3/7(金)1,398,441.81212,807,505
2025/3/10(月)1,383,868.63-1.04%209,863,910-1.38%
2025/3/11(火)1,364,822.06-1.38%208,919,061-0.45%
2025/3/12(水)1,361,033.61-0.28%207,323,598-0.76%
2025/3/13(木)1,357,952.75-0.23%207,869,8040.26%
2025/3/14(金)1,379,303.561.57%210,905,9131.46%
週間変動-19,138.25-1.39%-1,901,592-0.90%

期間中の自分の資産は米国株ドルベース資産は約1.9万ドル(1.39%)、円ベース資産は約190万円(0.90%)減少。

米国株ドルベース資産の推移傾向は大手ハイテク銘柄を保持していないこともあってかダウ工業平均と類似して14日を除いて減少しているが、その幅は市場よりも概ね小さく抑えられている。

3月第1週に自分の米ドル資産減少約7.2万ドルの75%(5.5万ドル)を占めたシティグループ(C)株は、

C前日比
2025/3/7(金)70.46
2025/3/10(月)67.41-4.33%
2025/3/11(火)67.500.13%
2025/3/12(水)67.950.67%
2025/3/13(木)67.23-1.06%
2025/3/14(金)68.782.31%
週間変動-1.68-2.44%

10日こそ前週の悪い流れそのままに4%超の下落となったが、その後は持ち直し2.44%の下落に留まっている(前週は13.5%の下落)。ただし持ち株が多い関係で今週もポートフォリオ全体の下落約1.9万ドルのうち9660ドル、約50%を占めている。

ドル円為替

ドル円為替前日比
2025/3/7(金)148.03
2025/3/10(月)147.26-0.52%
2025/3/11(火)147.770.35%
2025/3/12(水)148.250.32%
2025/3/13(木)147.81-0.30%
2025/3/14(金)148.620.55%
週間変動0.590.40%

前週末のドル円為替は1ドル=約148円だったのだが、今週末では1ドル=148.62円となり0.40%のドル高となっている。前週はドル円為替が約2.6円(1.7%)ほどドル安になったことで円ベースの資産減少に拍車がかかったのだが、今週は比較的動きが限定的でドル高となったことも円ベースの資産減少が前週に比べて少なかった要因の一つとなっている。


まとめ

以上3月第2週の市場の動きと自分の資産の変動を整理してみた。

想定していたよりも自分の資産減少は小幅で、市場の下落に比べて低い割合にとどまったのは幸いだが、結局3月2週目も資産が減少していることには変わらない。3月第1週、第2週、そして3月に入ってからの市場の動きは

S&P 500週間比DOW30週間比NASDAQ週間比
3月第1週-184.30-3.19%-1,039.19-2.43%-651.06-3.58%
3月第2週-131.26-2.33%-1,313.53-3.17%-442.13-2.49%
3月全体-315.56-5.60%-2,352.72-5.67%-1,093.19-6.16%

となっており、自分の資産は

米ドル資産週間比円資産週間比
3月第1週-72,542.32-5.19%-14,195,376-6.67%
3月第2週-19,138.25-1.39%-1,901,592-0.90%
3月全体-91,680.57-6.65%-16,096,968-7.63%

結局3月全体では市場よりも下落幅が大きくなっている。

3月第1週、第2週と米国の関税政策による市場下落は続いており、下げ止まる気配は今のところ見えていない。

3月第3週の今週は、17日に発表される2月の米小売売上高が消費者の現状を示すものとして、前週発表のミシガン大消費者信頼感指数が悪化していることもあって注目だろう。そして18日、19日のFOMC会合による政策金利決定、そして四半期に一度の経済予測要旨とパウエル議長の会見が控えており、その内容と市場への影響に要注目。

何とか3週連続の下落とはならないことを願いたいが、この週末日曜日に米ベッセント財務長官がNBCの「ミート・ザ・プレス」に出演し、

  • 35年間投資のビジネスに身を置いていた私(財務長官前はヘッジファンドのマネージャー)だから言える。調整は健全であり、正常だ
  • われわれは移行期間を経験する。危機にはならない
  • マーケットは心配していない。良好な税政策を実施し、規制を緩和し、エネルギー安全保障を高めれば、長期的にマーケットは素晴らしい結果を残すだろう
  • (景気後退に陥る可能性について)保証などない。誰がコロナ禍を予想できただろうか

等と発言していることから、株式市場は3月第3週目も振るわないと思われる。3月第1週のまとめでも触れたが、引き続き自分の円ベース資産が2億円を割り込む心構えはしておこう。

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