ケラノバ(K)2024年第4四半期決算発表(2025/2)

はじめに

2025年2月6日(木)には自分の所有しているケラノバ(K)の2024年第4四半期決算発表があった。

2024年8月半ばにマースによる買収が発表され、それ以来株価は買収合意時の価格@83.50ドルをやや下回る程度で推移している。

前回2024年第3四半期決算発表も株価への影響は無かったのだが、買収関連の進展があるのかか確認するためにも、ケラノバの決算内容及び株価について確認・整理しておく。


ケラノバ2024年第4四半期決算概要

以下の情報はケラノバの企業サイトより引用・抜粋。今回もマース社との合併を控えているため通期見通しは発表せず、カンファレンスコール(決算内容の説明及び質疑応答)も無く資料提示のみだった。

  • 2024年第4四半期の総売上高(Reported Net Sales)は31億2400万ドル、前年同期は31億7400万ドルで前年同期比1.6%減少
  • 2024年第4四半期の一時項目を除く調整後1株あたり利益(Adjusted Diluted EPS)は0.92ドル(恒常為替ベースでは0.93ドル)、前年同期は0.78ドルで前年同期比17.9%増加(恒常為替ベースでも0.78ドルで19.2%増加)

決算資料で気になった点は以下の通り。

  • ケラノバとしての最初の通年を締めくくるにあたり(2023年10月にケロッグがケラノバとWKケロッグに分割)、より成長志向のポートフォリオと組織全体の堅実な実行が傑出した四半期業績に貢献した
    • 営業利益、一株当たり利益は四半期、通年共に前年比10%台の増加
    • 新興市場の好調さに加え、先進市場では業界全体の需要が予想ほど早く回復していないにもかかわらず、数量と売上高が下半期も改善し続けた
    • 生産性の向上とコストインフレの緩和により、利益率も改善し続けた
  • マース社との合併が予定されているため、ケラノバは2025年の見通しを提供しない
    • 規制当局の承認を含む慣例的な完了条件に従う必要があり、引き続き2025年上半期中に完了すると予想(元々の買収発表時と変わらず)

市場予測との比較

今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、

  • 2024年第4四半期の総売上高(Reported Net Sales)は31億2400万ドル、市場予想の31億ドルを上回っている
  • 2024年第4四半期の一時項目を除く1株あたり利益(Adjusted Diluted EPS)は0.92ドル、市場予想の0.83ドルを上回っている

となっている。


まとめ

上記の様な決算内容を受けてのケラノバの株価は

前日比0.33%の上昇。同日の米国市場は

まちまちだったが、ケラノバの市場予想を上回る決算はほとんどケラノバ株に影響は無かったと言える。余程の材料が無ければ安定推移が続くのだろう。

決算翌日を含めた過去1年のケラノバ株の推移を市場と比べてみても

マース社による買収の報道、発表があってからは、市場の動きにかかわらず80ドル近辺で安定している。

今後のケラノバ株だが、マース社による買収が無くならない限りはこのまま株価は安定して推移するのだろう。2025年上半期に予定されているマースによる買収完了の正式な発表を待つことにしたい。

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