2024年5月24日にGEベルノバ株が大幅上昇(2024/5)

はじめに

2024年5月24日(金)の米国市場は翌週27日(月)の祝日メモリアル・デーを控えて薄商いの中

ハイテク銘柄を中心に上昇しNASDAQ総合は最高値を更新したが、ダウはほぼ横ばいだった。

そんな中自分の所有銘柄のGEベルノバ(GEV)が

市場を大きく上回る前日比9.75%の上昇。以下GEベルノバが急騰した理由について確認しておくことにする。


2024年5月24日(金)のGEベルノバ株大幅上昇の要因

まず調べてみたところGEベルノバに関するニュースは特に無かった。

続いてアナリストのアップデートも調べてみたが、5月24日ではなく前日5月23日に

JPモルガンが目標株価を163ドルから176ドルに引き上げ(投資格付けはOverweightで維持)、モルガン・スタンレーは投資格付けをEqual-Weight、目標株価を167ドルで開始しているのだが、あくまで前日の事で目を引く内容でも無かった。

ここでGEベルノバ上昇の原因が想定できなくなったのだが、しつこく調べていた所どうも同業他社(GEベルノバと同じくUtilitiesセクター/Utilities – Renewableインダストリー)も上昇していたので業界全体に何かあったと見るべきだろう。

再生可能エネルギーへの注目

再生エネルギーに関する以下の点で最近注目が集まっていたようだ。

【人工知能(AI)投資の高まり】

  • 人工知能(AI)をサポートするためのデータセンター電力消費量急増が見込まれる
    • 2024年1月のIEA(国際エネルギー機関)レポートではデータセンターの総電力消費量は2026年に1100テラワット以上に達する可能性があるとしている(日本の電力消費量とほぼ同等)
  • マイクロソフト、アマゾン、アルファベットなど、人工知能に投資している大手テクノロジー企業の多くがカーボンニュートラルの誓約を行っている
  • しかし人工知能は電力を大量に消費する
    • マイクロソフトは2030年までにカーボンニュートラルを目指すと宣言しているが、先週AIモデルのトレーニングと実行に必要なデータセンターへの投資が主な原因で、2023年の二酸化炭素排出量が2020年より29%増加したと発表している
  • 従ってこれからのAIに係る電力需要増を賄うため、再生可能エネルギー企業に依存する可能性が高まっている

【中国への関税強化】

  • 2024年5月バイデン政権は中国輸入品に対する関税を大幅に引き上げることを決定
  • その中で太陽光発電の関税率が2024年に25%から50%に引き上げられる
    • ホワイトハウスはトランプ政権が2018年に関税除外措置を実施して以来、中国産の太陽両面受光型パネルの輸入が急増し、現在では米国の太陽光パネル輸入のほぼすべてを占めていると指摘
    • 関税除外措置を撤廃することで米国の太陽光発電製造業が強化され、企業と労働者が中国の不公正な貿易行為から保護される
  • この流れを受けて再生可能エネルギー、特に太陽光関連企業の株価が上昇している。そしてGEベルノバの電化(Electrification)セグメントには太陽光発電が含まれている

これらの流れからGEベルノバを含めた再生可能エネルギー関連株が上昇したと思われる。なぜ5月24日に上昇という疑問はやはり残るのだが・・・。


まとめ

以上2024年5月24日(金)のGEベルノバ株上昇の理由について確認してみた。今一つスッキリはしないが結果オーライということで。

そして何より驚いたのは2024年4月にゼネラル・エレクトリック(GE)が分割して成立したGEベルノバが同じく分割されたGEエアロスペースの株価を上回ったこと。

GEエアロスペース株(赤線)は分割直後から上昇した一方、GEベルノバ株は分割直後は4営業日続落してあまり期待はしていなかったのだが、その後上昇傾向となり4月25日の第1四半期決算も無難に乗り切って今回の上昇で遂にGEエアロスペースを上回る株価となった。

GEベルノバは風力発電事業が弱いことが懸念材料となっているのだが、今回の上昇要因となった(と思われること)を活かしてこのまま上昇傾向を続けて欲しいものだ。

またGEエアロスペースはGEベルノバの株価を下回ったとはいえ、GEベルノバが無配なのに対して一株当たり@0.28ドルの四半期配当であり、S&P 500に比べて高いパフォーマンスである事は変わらないので決して現状が悪いわけではない事はきちんと認識しておきたい。配当生活を送っている身としては、配当を出してくれるGEエアロスペース株の方が高パフォーマンスとなって配当をさらに増やしてくれるのがいいのだがなあ。

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